2021年4月30日金曜日

4路スイッチ

 電気工事士の実技試験の動画が面白いので見ていたら,難しい問題例として3路スイッチと4路スイッチの配線がでてきた。これは一体何かと調べてみたら,長年の疑問が解消された。

小学校4年のころ,教室で夏目君と一緒に回路部品をたくさんつなげて遊んでいたことがある。どういうシチュエーションだったのかよくわからない。豆電球やスイッチや電池ボックスの乾電池などをビニル線で結べば直列つなぎや並列つなぎができるが,その応用形だった。

それから時代が飛び,大学院時代の昼休みに3路スイッチを拡張する話題が出たことがある。その当時3路スイッチという言葉は知らなかったが,ようは電灯のON/OFFが2箇所それぞれの場所でトグルで可能になる配線のことである。これは普通のスイッチのイメージをちょっと拡張すれば簡単に理解できる。これをN箇所に拡張できないかというのが問題だった。頭を捻っているうちに,連動する3路スイッチを2のN乗個ピラミッド型に並べて配線も2のN乗+1本にするとできるという解を見つけた。これはすごいのだがまったく実用的でなくどうも収まりが悪い。

さらに,四苦八苦した結果2本の入力と2本の出力を並行で導通するか,クロスで導通するかを回転で切り替えることができるスイッチがあれば,その回転スイッチがN個と配線が3本だけで問題が解けることに思い至った。これまでの人生でもっともひらめいた時間だったかもしれない。ただ,そんなものがこの世の中に実際に存在しているかどうかまでは興味もなく調べることもなかった。

それが4路スイッチという名前で製造販売されていて,電気工事士の実技試験にも普通に出題される基本電気部品としてこの世界に存在していた。まあそれはそうですね。


写真:4路スイッチ(Amazon Panasonic ストアから引用)


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