問題解決のために用いられる従来のプログラム(C++,Java,・・・)をソフトウェア1.0とよび,ニューラルネットワークによる問題解決を1つのツールとして見るのではなく,ソフトウェア2.0として考えようということを提案している。
すなわちニューラルネットワークの重みがプログラムに相当すると考えるのである。この重みの数(ニューラルネットワークのノード数)は膨大な数になることから,従来のプログラムのようにアルゴリズムを考えて人間がコード化するプログラミングとは質的に違ったものになっている。そして,その適応範囲が,画像認識,音声認識,機械翻訳,ゲームと広がっている。
もちろん,ソフトウェア2.0がすべてのソフトウェアによる問題解決をカバーすることはできないので,ソフトウェア1.0と共存することになるが,ニューラルネットワークについての一つの見方を提供するものである。そして,これが,サイエンスにおいてニューラルネットワーク(ディープラーニング)を利用することが持つ意味について,再考させることにつながるのかもしれない。
図 Software 2.0のイメージ(Medium Software2.0から引用)
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