ロボット本体は,ボストンダイナミックスのコピー製品のように見えるUnitreeのGo2である。千葉工業大学法人直轄のfuRo(未来ロボット技術研究センター)の古田貴之(1968-)所長は,そのロボットのソフトウェア部分の学習過程を新しく開発した方法で改変した。
ロボットの運動機能の学習訓練には,時間がかかるため,これを仮想空間内の4096体のロボットに移植して,2万世代の改良を加えた。そのために必要な時間は実時間に比べて圧倒的に少なくて済む。学習の結果得られた深層学習データを再び実空間のロボットに移植するが,環境条件が仮想空間とは異なるため,異世界転生とよぶゲートウェイをかませて変換している。
その結果,この4本足走行ロボットは,視覚センサーやLiDARセンサーや聴覚センサーなしで(ロボットのハードウェアにはLiDARが付いているが使わない),脚の触覚に対する応答のみをインプットとして,段差などがある環境で運動することが可能になった。ただし,完全自律走行ではなく,外部から与えた一定の指示の元での運動になる。
四本足走行なので,屋外の非平坦環境でも自由に移動することが可能になっている。デモ動画を見ている限り,運動機能は非常に高い。シンギュラリティサロンの松田先生によれば,これは,人間でいえば小脳を鍛えたことに相当するということだ。明らかに軍事転用の危機が迫っている。
写真:古田先生のデモンストレーション([2]から引用)
[1]ロボット設計に革命の「異世界転生」技術が凄すぎた!(ホリエモン)
[2]fuRoの古田教授が新世代のAIロボットをデモ カメラとLiDARなしでも階段を登る(ロボットスター)
[3]千葉工大のロボット犬について〜運動知能が急発展している(シンギュラリティサロンオンライン)
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