2024年8月24日土曜日

松岡正剛

松岡正剛(1944-2024)の訃報が流れた。アラン・ドロン(1935-2024),高石ともや(1941-2024),石川好(1947-2024)とこのところ続いている。

松岡正剛が設立した工作舎(1971-)は,雑誌「遊(1971-1982)」の編集チームとして発足している。ちょうど大学に入った頃,本屋の店頭で雑誌「遊」を見かけた。値段も張るし,自分で買う気にはならなかったが,なんとなく物理学科の学生の心を引きつける妖しい雑誌だった。亡くなった藤井常幸君(原研那珂研究所)が話題にしていたぼんやりした記憶がある。あの杉浦康平(1932-)デザインの赤っぽい表紙の雑誌を教室でひろげていたのだろうか。

松岡正剛が編集した本というと,自分で買ったのは「情報の歴史(1997)」なのだ。もう処分したかと思って本棚を探してみると残っていた。おまけに「情報の歴史を読む(1997)」という解説本まで買っていた。今度廃棄処分しよう。

いろいろと評判の別れる松岡正剛だが,千夜千冊はその守備範囲や知識の網目の精緻さに驚かされた。自然科学にも十分目配りされていて,読んでみたくなる本が多かった。その千夜千冊は結局1850夜まで達していた。



図:DALL-E3による千夜千冊+情報の歴史のイメージ


P. S.  「情報の歴史を読む」をパラパラ開いていると,NTTコミュニケーションズのチラシが入っていた。「このたびは,弊社 GOLD CLUB 会員用 WEB サイトでのイベントにご参加・プレゼントへのご応募ありがとうございました。ささやかではございますが,御礼の気持ちを込めてプレゼントをお送りさせていただきます。」本の定価は2,900円だった。

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