2024年8月11日日曜日

世界の解像度(2)

世界の解像度(1)からの続き

ディープラーニングの研究開発を行うスタートアップ企業のPreferred Networks(PFN 2014-) ,今はもうないが,かつてChainerという深層学習フレームワークで一斉を風靡した。そのPFNがPLaMoという100Bの国産LLMを開発した。10月ごろまで有効な無料β版のトライアルに応募してみた。

これまで,国産のLLMとしては,東大の松尾研からでたベンチャーELYZAによるELYZA LLMがあって,簡単なデモチャットサイトを公開していたが,ChatGPT,Gemini,Claude等に比べるとかなり見劣りがしてあまり使う気になれなかった。


このたびのPLaMoである。第一印象はたいへんよろしかった。昨日はこんな感じだった。
Q(koshix):
「世界の解像度」とは何かについて説明してください

A(PLaMo):
「世界の解像度」という言葉は、個人の心理状態や認知能力が、世界をどのように経験し、認識し、理解するかに影響する程度を表現するのに使われます。言い換えると、それはさまざまな要因(感情的・認知的スキル、経験、背景知識など)により、世界をどれだけ詳細に、また正確に見ることができるか、ということを指します。

より高い世界の解像度は、以下のようなことを意味します。

詳細への気づき:高解像度の世界では、より多くの細部に気づき、観察することができます。色彩、テクスチャ、形状、パターンなど、低解像度の世界では見過ごしてしまうようなものにも気づくことができます。
パターンの認識:高解像度の世界では、物事の関連性、パターン、構造をより簡単に認識することができます。複雑な状況を素早く把握し、抽象的な概念を理解し、未来の出来事を予測することができます。
感情の理解:感情的な解像度が高いと、自分自身や他者の感情をより深く理解し、表現することができます。微妙な感情の変化に気づき、それに応じて行動や接し方を調整することができます。
視点取得:高解像度の世界では、他者の視点、感情、動機をより良く理解することができます。これにより、共感や社会的なつながりが強化されます。
自己認識:個人の解像度が高いと、自分自身の感情、思考、行動についてより深く理解することができます。強みや弱み、動機、バイアスを認識し、自己成長や自己調整に役立てることができます。
認知の柔軟性:高解像度の世界では、複数の視点から物事を見たり、複雑な問題を様々な角度から分析したりすることができます。また、新しいアイデアに対してオープンマインドで、創造的な問題解決や意思決定ができます。
内省と自己反省:高解像度の世界では、自分の思考プロセス、信念、価値観を定期的に振り返り、それらが自分の経験にどのように影響しているかを考えることができます。これにより、自己成長や自己改善につながります。

簡単に言うと、世界の解像度とは、私たちが世界をどの程度細かく、正確に、そして深く理解しているかを測るものです。それは私たちの認知能力、感情的な経験、背景知識などによって決まり、それらは私たちの人生における様々な領域での経験や成果に大きく影響します。

今日は少し別の聞き方をしてみる。
Q(koshix):
「世界の解像度」という比喩的な表現があります。その意味をよく吟味しながら深くていねいに掘り下げて分析して整理した結果をできるだけわかりやすく説明してください

A(PLaMo):
「世界の解像度」というのは、「あなたが世界についてどれだけ多くの詳細まで、どれだけ明瞭に知っているか、あるいは理解しているか」ということを表現する際の比喩です。もともと、解像度とは画像の鮮明さや、画面や画像がどれだけ細かく描写できるかということを指すものです。

これを比喩的に世界にあてはめているわけですが、この場合の解像度は次のような要素で構成されます。

知識の幅と深さ
 解像度が高いということは、知識が豊富であり、物事を多面的に捉えているということになります。一つの事象に対して多くの情報を持っており、全体像を把握し、細部まで注意を払うことができる能力があるということです。
観察力、洞察力の鋭さ
 どれだけ注意深く観察し、分析し、解釈できるかということも解像度を左右します。パターンを見つけ、問題点を見極め、事態がどのように進展するかを予測する能力に関連します。
経験の深さ
 様々な経験を積んでいるかどうかも、解像度に大きく影響します。経験は世界について多くを学ぶための貴重な手段であり、知識だけではわからないことや、実際に体験しないと身につかない感覚や感受性を養います。多様な経験によって培われた感度や判断力は、表面的でない深い理解をもたらします。
視点の多さ、柔軟さ
 一つの視点だけでは、どうしても物事の見方が偏ってしまいます。解像度が高い人は、様々な視点から物事を見ることができるため、より広い視野を持つことができます。自分の考えや価値観にとらわれず、多角的に検討する柔軟さも備えています。
感情知能の高さ
 感情知能とは「自分自身と他者の感情を理解し、コントロールする能力」のことです。解像度に感情知能が含まれるのは、感情を認識し、理解することが、世界をより深く理解するための重要な要素だからです。単に相手の言動を観察するだけでなく、その背景や感情の動きを読み取り、共感する能力がある人は、人や世界についてより詳しい理解を持っているといえます。

以上のように、「世界の解像度」というのは、単にどのくらい多くの情報を知っているかということではなく、物事を多角的に観察し、認識し、分析する能力を総合したものを指す表現といえます。この能力が高い人は、理解力や判断力が優れ、他者とのコミュニケーションや協働が円滑に行えると考えられます。


図:DALL-E3による小学校低学年の「世界の解像度」

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