ゴキブリの飼育と放蝶温室で有名だった。今もその部分は申し分なかった。しかし,いかんせん設置後35年も経つと,施設や展示の旧さが目に付くようになってしまう。いまどきの博物館はより洗練された展示方法をとっている。
それでも,新館の特別生態展示コーナーで,学芸員の方が蝶の飼育方法やマダガスカルゴキブリを手に乗せて説明してくれるところは,非常に興味深かった。まあ,隣に展示されていたカメとスッポンと金魚の関連性については若干問題があったかもしれない。
放蝶温室のオオゴマダラやツマムラサキアゲハは,温室で回収した卵を別の飼育環境に移動して,一匹ずつ幼虫から蛹に育てて,温室に返すという手間のかかる作業をされているとのことだった。放蝶温室を最初に見学したのは,池田市に住んでいた40年前に訪れた伊丹市昆虫館だった。
せっかくの昆虫館なので,既存展示のリニューアルとか,博物館グッズコーナーの充実などをすればよいのだろうけれど,予算は限られている。維新県政では,県の支援も絶対無理だろう。日本全国何処も貧すれば鈍す状態を着々と進んでいる。
写真:橿原市昆虫館の放蝶温室(2024.8.20撮影)
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