コズミックフロントのはずなのだが,最近NHKで見たのは次のようなことだった[1, 2]。
・オウムアウアの変光は,サイズが45m×44m×7.5mの円盤型でアルベドが0.64とすれば説明できる。このアルベドは冥王星やトリトンの凍った窒素表面と一致する。
・オウムアウアの加速で,ガスがみえないことは,窒素だとすれば説明できる。
・したがって,オウムアウアは太陽系外惑星のかけらかもしれない
これに対する反論もあって,どこにそんなたくさん窒素があるものか,というようなものだった[3]。
もうひとつのポイントは,オウムアウアの他にも恒星間天体が見つかっているというものだ。2019年のボリソフ彗星や,2014年のパプアニューギニア火球である。さらに,100m級の恒星間天体は,海王星軌道内に1万個程度定常的に存在し,その平均滞在時間は10年ということになるらしい[4]。
図:オウムアウアの軌道(Wikipediaから引用)
[1]1I/‘Oumuamua as an N2 Ice Fragment of an exo-Pluto Surface: I. Size and Compositional Constraints(A. P. Jackson, S. J. Desch)
[2]1I/'Oumuamua as an N2 ice fragment of an exo-pluto surface. II. Generation of N2 ice fragments and the origin of 'Oumuamua(A. P. Jackson, S. J. Desch)
[3]The Mass Budget Necessary to Explain ‘Oumuamua as a Nitrogen Iceberg(A. Siraj, A. Loeb)
[4]Interstellar Interloper 1I/2017 U1: Observations from the NOT and WIYN Telescopes
(D. Jewitt, J. Luu, J. Rajagopal, R. Kotulla, S. Ridgway, W. Liu, T. Augusteijn)
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