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2023年10月12日木曜日

導体球(2)

導体球(1)からの続き

一般の電荷密度分布ρ(r)がつくる静電ポテンシャルV(r)は次のようになる。
V(r)=14πε0ρ(r)dr|rr|
ここで,ポテンシャルの位置座標は,r=(rsinθcosϕ,rsinθsinϕ,rcosθ),電荷素片の位置座標は,r=(Rsinθcosϕ,Rsinθsinϕ,Rcosθ)であり,R は導体球の半径。
また,静電誘導で導体球表面に誘起される電荷は ρ(r)dr=σcosθsinθdθdϕである。

したがって,
V(r)=σ4πε0cosθsinθdθdϕr2+R22rR(sinθsinθcosϕ+cosθcosθ)
ただし,rを含む平面内にx座標をとって,ϕ=0となるようにした。

α=r2+R22rRcosθcosθ0β=2rRsinθsinθ0と置くと,
V(r)=σ4πε0cosθsinθdθdϕαβcosϕ
このϕによる積分のところIϕは楕円積分となる。cosϕ=12sin2ϕ2とすれば,
Iϕ=π/20dϕ(αβ)+2βsin2ϕ2=π/20dϕ(α+β)2βcos2ϕ2

仮にここまでできたとしても,α,βθが含まれているものをさらに積分するのはどうしましょうとなった。チーン。

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