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2023年10月16日月曜日

導体球(4)

導体球(3)からの続き

ついでに,電場を取り除いて,導体球に電荷を与えて導体球表面に球対称一様電荷分布が生ずる状況を考える。

先ほどと同様に,観測点の位置ベクトルr方向にz軸をとる。球対称性からx軸は自由に設定することができる。この結果,電位は次式で与えられる。

V(r)=σR24πε0sinθdθdϕr2+R22rRcosθ=σR22ε0sinθdθr2+R22rRcosθ

再び,α=r2+R2β=2rR と置いて,αβ=|rR|, α+β=r+R である。t=cosθと変数変換して,dt=sinθdθ  なので,
V(r)=σR22ε011dtαβt=σR22ε0|2βαβt|11=σR2ε0r(α+βαβ)
=σR2ε0r(r+R|rR|)

したがって,Q=4πR2σと置くと,次のように正しい静電ポテンシャルが得られた。
V(r)=Q4πε0R(r<R)
V(r)=Q4πε0r(r>R)

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