芥川龍之介が「蜘蛛の糸」を発表して百年。高二の秋の文化祭,クラスの仮装行列のテーマが 蜘蛛の糸だった。お釈迦様の極楽タワーの竹を近所から切り出し,地獄の焔と煙の絵を描いた。犍陀多に続いて蜘蛛の糸(登山部の赤いザイル)に群がる地獄の亡者だったころ。
2023年10月31日火曜日
積分(1)
2023年10月30日月曜日
鏡像法(5)
2023年10月29日日曜日
AI現状リポート
1. GPT-4の登場で,企業モデルとオープンソースのモデルの差が明確になった。強化学習の力が実証された。2. 小さなモデルやデータセットで企業モデルを克服しようとする試みが進む。データが不足する可能性が指摘される。3. 生命科学分野での応用が進み,分子生物学等のブレイクスルーが起きている。4. NVIDIAの株価が1兆ドルを超え,GPU需要が高まる。輸出規制が進む。5. ChatGPTなどの一般向けAIサービスが普及し,投資が180億ドルに。6. 各国のAI規制の動きが分かれる。大手研究所がガバナンスの空白を埋める。7. チップをめぐる各国の争いが続く。AIの社会への影響が懸念される。8. AIの存在リスク論争が一般にも広がる。安全性確保の取り組みが進む。9. 性能向上に伴いモデルの一貫した評価が困難に。直感的判断だけでは不十分。
1. ハリウッド映画で,生成AIによる視覚効果が使われるようになる。2. 2024年の米大統領選で,生成AIメディア会社の不正使用が調査される。3. 自己改良型AIエージェントが,複雑なゲームや科学ツールの分野で最高精度を更新する。4. 技術系新興企業の未公開株の公開市場が回復し,AI企業の新規上場がある。5. 生成AIの大規模モデル開発で,1社が10億ドル以上を費やす。6. マイクロソフトとオープンAIの提携が、,英の規制当局により競争阻害で調査される。7. 国際的なAIガバナンスは,任意の高度な合意にとどまる。8. 金融機関がGPU向け融資ファンドを立ち上げ,AI企業の資金調達を支援。9. AI生成の楽曲がビルボードチャート上位にランクインする。10. 推論需要の拡大で,OpenAIなどが推論に特化したAIチップ企業を買収する。
・ChatGPTなど一般向けAIサービスの利用が更に広がる。画像や動画などでの生成能力が向上。・企業ではAIを活用して,顧客対応や文書作成などの業務効率化が進む。・AIチップの需要が高まり,NVIDIAなど関連企業の業績が伸びる。・学術分野でのAI活用が加速し,生命科学や材料開発でのブレイクスルーが起きる。・AIの存在リスクに関する議論が活発に。AIの安全性確保が喫緊の課題に。・各国の規制動向が注目される。EUがAI規制法を策定するなど,ルール作りが本格化。・一方で、GAFAなど大手IT企業も自主規制に乗り出す。業界内での調整が進む。・この1年でAIは自動運転や翻訳などで精度が向上するが,真の汎用AIは実現しない。
2023年10月28日土曜日
鏡像法(4)
2023年10月27日金曜日
鏡像法(3)
2023年10月26日木曜日
鏡像法(2)
2023年10月25日水曜日
鏡像法(1)
2023年10月24日火曜日
因果関係(2)
2023年10月23日月曜日
因果関係(1)
2023年10月22日日曜日
変位電流
「変位電流が磁場をつくるか」という問題は過去からしばしば話題にされてきた。日本ではこの10年ほど,一つは半直線電流+端点のモデルにおける球対称電場を作る磁場がないことを根拠とした議論,もう一つは,ジェフィメンコ式(もしくは相対論的な4次元反対称テンソルによるマクスウェル方程式の表現)から,磁場が源としての実電流だけで記述されることを根拠とした議論が,鈴木,兵頭,中村・須藤などから提起されてきた。
太田浩一(1944-, 1970年代のOhta-Wakamatsuの太田さん)の「電磁気学の基礎」にもこのモデルを用いて,変位電流が磁場を作らないということが詳しく書かれていたため,その信奉者は増えてしまった。しかしその後,石原,斎藤,北野らによってこのモデルの問題点が明らかにされている。
そこで,主な議論をたどってみた。下記の他に,菅野礼司先生(変位電流と磁場の関係について)や高橋憲明先生の議論もある。最新の兵頭さんの論文にはまだ手が付いていない。
(1) マクスウェル= アンペールの法則と変位電流
鈴木亨(物理教育60-1, 2012, 38-43)
点電荷の変位電流から求めた磁場と半直線電流からビオ-サバールの法則で求めた磁場は等しくなる。球対称性から変位電流からの磁場は存在しない。
(2) 変位電流は磁場を“ 作る” か
兵頭俊夫(物理教育 62-1, 2012, 44-51)
点電荷を小導体球に置き換えたモデルだが,本質的に(1)と同じ。球対称性が維持されるので点電荷(クーロン電場)の変位電流は磁場を作らない。
(3) 「変位電流は磁場を創らない」を考察するモデルについて
斎藤吉彦(物理教育 60-3, 2012, 209-2012)
(1) (2)では荷電粒子の運動を無視していることになる。このためモデルの妥当性が失われていて誤った結論を導いている。ビオ-サバールの法則は近似法則である。↓(7)で訂正。
(4) 変位電流は磁場を作るのか?
中村哲・須藤彰三(物理教育 60-4, 2012, 268-273)
電流(変位電流)が磁場をつくるというとき,源(source)としてか,作る(presence)としてかを区別する必要がある。因果関係としての源となるのは電流であり,変位電流はそれにあてはまらない。
(5) 変位電流と重ね合わせの原理について
石原諭(物理教育 61-4, 2013, 187-189)
マックスウェル方程式の重ね合わせの原理を適用するには,それぞれの部分系で電荷保存則が満たされていなければ,正しい結果を与えない。半直線電流を点電荷と電流部分に分割した(2)は電荷保存則を満たしておらず誤った結論を導いている。
(6) 変位電流密度の役割
中村哲・須藤彰三(物理教育 62-4, 2014, 23-29)
電流密度だけが磁場の因果的源(source )であり変位電流密度は源ではない。電場の時間微分(変位竃流密度)と磁場の空間微分(回転)は時空の属性である電磁場四次元テンソルの微分として統一的に扱うべき。因果律はマックスウェル方程式に内在せず,遅延解の選択で導入される。
(7) 半直線電流による電磁場の厳密解
斎藤吉彦(物理教育 62-4, 2014, 155-162)
無限遠方から端点までの加速度運動する電荷の集合体がつくる磁場を計算した結果,(1) (2) のビオ-サバール法則の結果と一致した。これは電荷保存則を満たしマックスウェル方程式と矛盾しない。また,磁場の回転が球対称な解であり,Diracの磁気単極子解と同じ構造を持っている。
(8) 変位電流をめぐる混乱について
北野正雄(大学の物理教育 27, 2021, 22-25)
非定常電流では,「電流がつくる磁場」「変位電流がつくる磁場」は定義できない。
変位電流と伝導電流は不可分でありこれを無視した分割はできない。
ビオ-サバールの式で計算される磁場には変位電流の効果が含まれる。
2023年10月21日土曜日
磁気単極子
2023年10月20日金曜日
円筒座標のベクトル解析
2023年10月19日木曜日
処理水と廃炉
2023年10月18日水曜日
恒星間天体
2023年10月17日火曜日
久々のJulia
function dt(N,eps)# N=1000000# eps = 1.0e-6ratio = log(2)/log(3)for i in 1:Njmin = floor(Int64,i*ratio)jmax = ceil(Int64,i*ratio)for j in jmin:jmaxsol = i*log(2) - j*log(3)if abs(sol) < epsprintln(" 2**",i,"/","3**",j," = ",exp(sol))endendendendfor k = 1:8N=10^keps=1/Nprintln("N=",N," eps=",eps)@time(dt(N,eps))end
N=10 eps=0.12**8/3**5 = 1.05349794238683050.000176 seconds (98 allocations: 2.750 KiB)N=100 eps=0.012**84/3**53 = 0.99791404625730830.000160 seconds (97 allocations: 2.562 KiB)N=1000 eps=0.0010.000003 secondsN=10000 eps=0.00012**1054/3**665 = 0.99995634684218582**2108/3**1330 = 0.99991269558996990.000351 seconds (207 allocations: 5.609 KiB)N=100000 eps=1.0e-52**50508/3**31867 = 0.99999273508457530.000408 seconds (103 allocations: 2.656 KiB)N=1000000 eps=1.0e-62**301994/3**190537 = 1.00000006449409032**603988/3**381074 = 1.00000012898818482**905982/3**571611 = 1.00000019348228350.003297 seconds (311 allocations: 8.562 KiB)N=10000000 eps=1.0e-72**301994/3**190537 = 1.00000006449409030.027930 seconds (105 allocations: 4.938 KiB)N=100000000 eps=1.0e-82**85137581/3**53715833 = 0.99999999254941940.264204 seconds (229 allocations: 17.953 KiB)
いちおうできたことにしておこう。
2023年10月16日月曜日
導体球(4)
2023年10月15日日曜日
導体球(3)
2023年10月14日土曜日
物理学科同窓会(2)
2023年10月13日金曜日
PBL
Q:「課題の設定者が教員か生徒か」「課題が教科限定的か学際的か」「評価のポイントはプロセスかアウトプットか」「期間は短いか長いか」という観点では,問題解決型学習(Problem Based Learning)と課題探究型学習(Project based Learning)の違いがどうなりますか。
A:以下は、問題解決型学習(PBL)と課題探究型学習(PjBL)の違いをそれぞれの観点で比較したものです。課題の設定者が教員か生徒か:PBL: 問題の設定者は通常教員であり、学習者に対して特定の問題を提供します。PjBL: 学習者が自ら興味や関心に基づいてプロジェクトを選び、課題を設定します。課題が教科限定的か学際的か:PBL: 問題は通常特定の教科に関連しており、その教科における問題解決を中心に学習が行われます。PjBL: 課題は学際的であり、複数の教科を組み合わせてプロジェクトを通じて学習が行われます。評価のポイントはプロセスかアウトプットか:PBL: 評価の重点は、問題解決のプロセス、つまり学習者がどれだけ効果的に問題に取り組んだかに置かれます。PjBL: 評価はプロジェクトのアウトプット、つまり成果物やプロジェクトの完成度に焦点を当てます。期間は短いか長いか:PBL: 問題解決の期間は比較的短い場合が多く、特定の問題に対処する短期的な活動が一般的です。PjBL: プロジェクトの期間は通常長く、複数の週や学期にわたって続く場合があります。これらの要素に基づいて、PBLとPjBLは異なるアプローチを取ります。PBLは特定の問題に焦点を当て、その解決策を見つけるためのプロセスに重点を置きます。一方、PjBLは学習者の興味や関心を反映したプロジェクトを通じて、幅広い学際的な学びを促進します。
これはあくまでもChatGPTの見解 (もしかすると平均的な世論)であることに注意が必要。これにアクティブラーニングの定義をどうするか問題を加えるとさらに混乱は必至である。
[1]今、求められる力を高める総合的な探究の時間の展開(小学校編,文部科学省)