年寄りは熱中症になりやすいのでエアコンと水分補給が不可欠だと注意されている。外出したときのペットボトルは,飲みきれなければしばらくは机の上におかれたままになる。
東大の立川さんのtwitter で見かけたのが,「飲みかけは危険!? ペットボトル内で細菌が増える条件」というレポート。名古屋市の中学2年生村松美月さんの自由研究のタイトルだった。
寒天培地で培養することで細菌数を可視化する方法を用いて,ペットボトルに口を付けて飲んだ場合に,ペットボトル内の飲料の細菌がどうなるかを,様々な条件の場合について丁寧に調べた素晴らしい研究だった。
(1) 本を調べて細菌の増殖が寒天培地で可視化できることを確認(2) 実験手順の説明
(3) 口内細菌の存在(うがい液)と開封直後ペットボトルの無細菌を確認(4) 5種類の飲料(下図)に口をつけて飲んだ後,12時間後までの細菌数を調べる(麦茶が最も危険である,緑茶には抗菌作用?,オレンジジュースは安全)(5) 3種類の飲料(麦茶,緑茶,水)で細菌数の環境温度依存性を調べる(冷蔵庫は室内とかわらない)(6) 4種類の紅茶(ミルク,レモン,ストレート無糖,ストレート加糖)を比較(ミルクティーは危険であるが冷蔵庫は効果ある,紅茶にも抗菌作用か)(7) 飲み物のpHの影響を確認するため麦茶にレモン果汁を入れて調べる(pH3にした麦茶では細菌は増殖しなかった)
図:飲みかけのペットボトルの細菌(村松美月さんのレポートから引用)
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