大学入学共通テストで,試験問題が時間中に外部に流出する不正行為があった。家庭教師サイトで,問題の解答を依頼され,そうとは知らずに世界史の問題に解答した大学生が申し出たことで発覚した。
今日になって,香川県の19歳の女子大生が警察に出頭してきた。大阪府在住の大学生であり,別の大学を受験するために,大阪府の入試会場で共通テスト受験したとのことである。自分が現役の大学関係者だったらさぞかし肝を潰していることと思う。
当該の試験場の大阪の大学の学長にはすでに情報は伝わっているかもしれない。そうすると,試験室の担当者達と試験場責任者が全員呼び出されて,ネチネチと2時間ほど学内事情聴取されるのは明日か。警察にも出頭して説明することをを求められるかもしれない。ああ,考えただけでぞっとする。
あるいは,当該の女子大生が在学している大阪の大学においても,どんな学修・生活状況だったかのを聞き取りに警察がくるのかもしれない。さらに,この2つの大学が重なっている可能性もなくはない。大学に関する情報は秘匿されたままなのだろうか。あるいはどこかのマスコミがスクープするだろうか。
上着の袖に隠したスマートフォンで動画を撮影することは可能かもしれないが,そこから静止画を切り出してリアルタイムに家庭教師サイトにアップロードし,さらに,相手の複数の大学生に適切な指示を送ることが単独で周りの目を心配せずに実行することが可能なのだろうか。トイレチャンスは1試験科目で1回は使えるかもしれないが,まわりの受験生の目もあるだろうから,毎回は難しいのではないか。
ニュースを聞く前は,複数の人が関与しなければ絶対できないと思っていたが,そうではないのかもしれない。もし,この一連の過程を一人で立案して実行でできるくらいの技があるのならば,すべての大学は競ってその学生をリクルートしたほうがいい。
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