2025年4月19日土曜日

義経千本桜

国立文楽劇場の4月文楽公演は,通し狂言の義経千本桜だった。2020年の4月公演に予定されコロナで中止になったものだ。21年ぶりの通しの演目だとのこと。ん,それは2004年4月の公演だ。我々が文楽劇場に通い出したのは2008年7月からなので,おかしいなと思って探すと,2009年4月に義経千本桜の通しがあった。たぶんこれをみたはず。新春の芸能番組でも2日がかりで放送されていた。

前回みたときは,最後に勘十郎の宙乗りがあって,x-z軸方向に運動していたような気がしたが,今回はy-z軸方向だった。いずれにせよ第三部は道行初音旅も含めて春らしく華麗でよかった。問題は,河連法眼館の段が1時間以上と長い割には物語がなくて,韓国ドラマなら5分で説明完了するのになあと思えてしまうところだった。まあ,狐の早変わりがうりなのかもしれないけれど。

いつものように,退屈なところは寝ながらだったけれど,堀川御所の段のアト,豊竹亘太夫と鶴澤友之助はとてもよかった。渡海屋・大物浦の段は目が覚めるとすでに,白装束の知盛が登場していた。吉田玉男が最後に碇をかづいてバックドロップするところ,もっと素早い展開だと記憶していたが,思いの外モチャモチャしていた。



写真:国立文楽劇場4月文楽公演のポスター


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