昨年は友ヶ島に渡ったファミリーツアー。今年の目的地の一つは鳴門の渦潮だった。
徳島県鳴門市と淡路島の間の鳴門海峡で発生する渦潮だ。よくある写真のイメージのような大きな渦がひとところで持続しているものかと思っていたら,さにあらず。どちらかといえばカルマン渦のような雰囲気だ。ただ,障害物にあたって左右に別れてできる渦とはちょっと違っていて(橋脚や浅瀬を原因とするものもあるかもしれないが),説明によれば海峡中央部の速い流れと周辺部の遅い流れの速度差が原因のように書いてある。渦の寿命は長くても10秒程度とのことだった。
土曜日は大鳴門橋(1976=1985->)に設置された渦の道(海上45m)という遊歩道+展望台から渦潮を観察した。これは新幹線を通す予定がなくなってしまったので,用途転換したのかと思っていたが,そもそも明石海峡大橋(1988=1998->)が道路単独橋として建設された段階で,新幹線の芽は摘まれていたのだった。そのため鉄道は瀬戸大橋(1978=1988->)を経由することになった。
そうか,阪神淡路大震災(1995.1.17)のときは明石海峡大橋は建設途上だったのか。神戸側と淡路島側の両主塔はできあがって,ストランドとよばれる鋼線も張り終えられていた。その3990mの橋の全長が地震による地盤の変位で1m伸び3991mになった。1mあたり,0.25mmのズレということになる。
橋ではなくて,渦の話だった。これがなかなか難しい。たぶん都会で流れ星を探すときのように忍耐強く綺麗な渦ができるのを待つ必要がある。船からだと近くて迫力もあるのだけれど,角度がちょっと足りない。船から空中ドローンと水中ドローンを飛ばしてその画像と併用したらどうかな。
写真:渦のつもり(2023.5.21撮影)
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