3月の末にOpenAIからChatGPTにPluginが搭載されて,外部アプリケーションを組み合わせることができるとのアナウンスがあった。
数日前から 日本でも利用が開始されたようで,ユーザからの報告があがっていた。自分は順番待ちなのかと指をくわえていたが,ふと気がついてWebインタフェースの左下にある自分のSettings(環境設定)をのぞいて見ると,Beta featuresの中のWeb browsing と Plugins のスイッチが動かせるようになっていた。さっそく両方ともONにした。
Pluginsの方はさらに自分の必要なPluginを使えるように設定する必要があるので,早速Wolfram Alphaの機能を入れた。70-80ほどのPluginsがある。SNSでは3つまで使えるとあった。どれを普段使いにするかはもう少し様子をみてからだ。
さっそく,WolframAlphaを試してみる。
Q:User
x^3+y^3+1-3 x y を因数分解してください
A:ChatGPT(3.5)指定された式は、一般的にキュービックアイデンティティとして知られる形式を持っています: a³ + b³ = (a + b)(a² - ab + b²)。あなたの式で、x^3 + y^3 + 1 - 3xy の第三項と第四項が a³ + b³ の形式に合わせるように整理できます。つまり、a = x、b = y、および、c = 1として、 a³ - 3ab + b³ + c³ を因数分解します。これにより、以下のような形式になります。(x - y)²(x + y) + 1これは因数分解の一形式であり、より具体的に展開することは可能ではありません。なお、上記の式はx, yの値により、具体的な値を取ることが可能です。A:ChatGPT(4.0+WolframPlugin)式x^3+y^3+1−3 x yの因数分解は次のようになります:(x+y+1)(x^2−x y−x+y^2−y+1)また、この式の3Dプロットと等高線プロットは以下の通りです:3Dプロット:3D plot等高線プロット:Contour plot
うーん,GPT3.5は明らかにハルシネーションを起し,嘘八百を並び立てている。一方,GPT-4+WolframAlphaの方は,すぐにWolframAlphaに丸投げして,結果をそのまま戻しているだけだ。余計なお世話のプロットで目くらまししているが,ChatGPT特有の言葉による説明が失われている。どうもWolfram Alphaのユーザインタフェイス部分にはなじめないのだ。
WolframAlphaのプラグインに関しては継ぎ接ぎ感が否めない。もう少し落ち着いて分析する必要がある。あと,WebBrowsingのほうは,「広島のG7の今日のイベントを教えてください」「淡路島の明日の天気を教えてください」という例題で試した。GPT-4はやたら時間がかかるだけで,時間切れになるかもしくは不正確な答えを返してきた。これはBardのほうに分があった。
図:OpenAI ChatGPTの設定画面から引用
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