アメリカ文化センター(1)からの続き
アメリカ文化センターの最初の記憶は小学校低学年のころだ。USIS教育映画を上映するというのが,アメリカ文化を普及させる手段としてなっていた。その16mm映画の一つに高高度極超音速実験機X-15を紹介するものがあり,これを見たのがここだったような気がする。あるいはこれは父が借りてきて自宅で見たのだろうか。
X-15は空中母機から発進してロケット推進により高度100kmの宇宙空間まで達してから,滑空によって地上に帰還するというものであり,その後のマーキュリー計画,ジェミニ計画,アポロ計画,スペースシャトル計画と続く米国の宇宙開発の嚆矢をなすものだった。
16mm映画の映写には資格が必要だが,父がこの資格を持っており,アメリカ文化センターから借りてきた16mmの映画を自宅で映写したこともあった。小学校の友達もよんで映写会をするはずだったのが誰も来なかったことがあったような思い出もあるけれど,あれは何だったのか。
1965年公開のフランス映画「頭上の脅威」を見たのも,アメリカ文化センターだったはずだ。小学校6年か中学1年のころだった。センターの館長さん(アメリカ人)か誰かに挨拶させられたような記憶もあるけれど,その後しばらくしてセンターは閉館となるのだった。
写真:極超音速実験機 X-15(Wikipediaから引用)
[1]占領下米国教育映画についての覚書(中村秀之)
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