2021年5月26日水曜日

コロナワクチン接種能力

医療関係従事者数からの続き

東京と大阪の大規模接種会場のコロナワクチン接種能力を次のように定義する。

コロナワクチン接種能力 = 1日あたりの接種回数 / 医療関係従事者数

東京会場は290人で1万回,大阪会場は190人で5千回なので,合わせて1万5千回を480人で割ると平均は1日あたり31回/人となる(1日8時間とすれば,1時間あたり4回/人のオーダーなので,ほぼ接種後の待ち時間が律速になっていることに対応)。

ワクチン接種には,医療チームが関わる問診・接種・事後観察などの過程がある。医療関係従事者でなくても可能な事務受付や誘導や接種完了登録などを除いて,医療チームが全体として対応している部分をざっくりと平均した値が上記の数字である。

この能力を使って政府の目標とされる100万回 / 日を実行するためには,3.2万人の医療関係従事者が1日作業する必要がある。現在考えられている医師・看護師・歯科医師・薬剤師・臨床検査技師・救急救命士などの合計が200万人であり,この1.6%をフルタイムで動員すればよい。

5月25日現在の接種回数は,医療関係従事者14万回,高齢者26万回の合計40万回 / 日なので,延べ1.3万人がフルタイムで動いていることに相当する。これから7月末にかけて,その人的資源の活用度を2.5倍にまで拡大する必要がある。


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