2021年5月7日金曜日

金沢の映画館(1)

 昔は繁華街に映画館があったものだけれど,今では郊外の大型ショッピングモールのシネマコンプレックスに中心が移ってしまった。映画の最盛期には金沢の街中にも映画館がたくさんあった。そのころの話。

ジュール・ヴェルヌの小説には映画化されたものも多い。「地底旅行」も何度か映画化されているが,ヘンリー・レヴィン監督の1959年アメリカ映画「地底探検(1960.4)」を中学生のころに見ている。当時,夏休みに金沢市の小・中学生向けの映画教室があった。早朝8:00〜10:00の時間帯に市内の映画館で子供向けの映画を特別料金(1人10円)で上映するのだ。夏休みに入る前に映画館と上映番組や上映日の一覧が記された半紙が渡される。その中から自由に選んで子供だけで見に行く仕組みだ(中学生だけだったかもしれない)。

ジュール・ヴェルヌが原作だとは知らずに,「地底探検」が面白そうだということで,畦地・有坂・出島・横谷のいつものメンバーのうちの何人かで香林坊の映画館に行ったのではなかったか。地底世界には海があり恐竜が棲んでいたりして中々良かった。1967年当時の香林坊には,金沢東映劇場・金沢大映劇場・金沢日活劇場・金沢松竹座・金沢パリー菊水・金沢スカラ座など10軒近くの映画館が軒を連ねていた。どの劇場だったのかは定かでない。

香林坊で見た映画といえば,コスタ・ガブラス監督の1969年アルジェリア・フランス映画「」,イヴ・モンタンが主演の政治映画だ。なぜか,同じ泉丘高校に進んでいた小林小児科の小林君と鉢合わせるが,彼もこれを見に来ていたのかどうかはわからなかった。おたがいにちょっと恥ずかしかったのかもしれない。


写真:地底探検(1959)から

[1]石川県の映画館(消えた映画館の記憶)

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