長年愛用してきた腕時計が壊れたのは,4月10日の朝の散歩のときだった。ゼンマイを巻いても空回りしてしまう。早速,修理先を調べるために京都の寺内を検索していると,尼崎の寺内時計店が見つかった。以前,天理の商店街の時計店で一度修理してもらったことがある。そのときは何だったかちょっと忘れたが無事に直った。しかし,天理の商店街も寂れてしまって,時計店もやってるかどうかはっきりしない状況だったので,今回はこの寺内時計店に頼ることにした。
昭和43年に事業を継承された店主の高齢の母上が時計修理術技能士の資格を持って修理してくださるのかと若干不安と期待が入り混じった気持ちだったが,今見ると資格欄は別の女性名だった。しかし,53年前のSEIKOの21石防水腕時計の機種名がスカイライナーであり,故障がゼンマイとネジ1つであることを的確に把握して,きっちりと修理していただくことができた。SEIKOのオンライン修理受付もあったのだけれど,機種番号を入れると古すぎるからか対応不可となってしまったのだった。
スマートフォンやパソコンが非常に短いサイクルで消費されていく時代に,50年以上も同じ機械を使い続けることができるというのはなかなか有り難いことである。
写真:SEIKO スカイライナー1968年製(撮影 2021.4.10)
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