2019年1月13日日曜日

献灯使:多和田葉子

講談社文庫の献灯使(多和田葉子)を読了。中編小説の「献灯使」と3つの短編小説1つの戯曲からなる短編集。「韋駄天どこまでも」に稲垣足穂のフレーバーを感じる。斎藤美奈子の岩波新書の「日本の同時代小説」の2010年代の項では,ディストピア小説に向う純文学として,佐藤友哉の「ベッドサイド・マーダーケース(未読)」,吉村萬壱の「ボラード病(未読)」と並んで多和田葉子の上記短編集の中から「不死の島」が取り上げられている。最近の純文学は半分くらいSFフレーバーな作品によって占められているのか・・・。

多和田葉子の献灯使は書評でかなり好意的に取り上げられていたので,期待が大きかった分だけ少し残念かもしれない。もう少し他の本も読んでみよう。




P. S. 「日本の同時代小説」に登場しなかった作家で気になったのは,三枝和子。たぶん,一定の広がりを持った作品を中心に構成しているためだろう。

P. P. S. 「日本の同時代小説」では,主に1960年代から2010年代に渡る350名程度の作家が取り上げられているが,自分が読んだことがある作家は,そのうち約1/4の90名程度か。知らない世界が多すぎる。

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