(角運動量の合成への道(3)からの続き)
次に,スピン1の粒子の軌道角運動量Lとスピン角運動量Tの合成を考える。J=L+Tであり,前回までの手順と同様に,(J2,Jz)|JM⟩=(J(J+1)ℏ2,Mℏ)|JM⟩ となる状態は,|ℓm⟩|t⟩ の線形結合で表されるとする。
(1)Jzを|ℓm⟩|t⟩に作用させる。
Jz|ℓm⟩|t⟩=(m+t)ℏ|ℓm⟩|t⟩=M|ℓm⟩|t⟩。したがって,m=M−tとなる。
(2)J2を|ℓM−t⟩|t⟩に作用させる。
(L2+T2+2LzTz+L+T−+L−T+)|ℓM−t⟩|t⟩=√ℓ(ℓ+1)−m(m−1)√2−t(t+1) ℏ2|ℓm−1⟩|t+1⟩+(ℓ(ℓ+1)+2+2mt) ℏ2|ℓm⟩|t⟩+√ℓ(ℓ+1)−m(m+1)√2−t(t−1) ℏ2|ℓm+1⟩|t−1⟩
ここで,J2の固有値を決める固有値方程式は次のようになる。
J21∑t=−1αt|ℓm−t⟩|t⟩=λ1∑t=−1αt|ℓm−t⟩|t⟩
ここでℓ(ℓ+1)=j, m(m±1)=μ±と略記する。
(j+2m√2(j−μ−)0√2(2(j−μ−)j+2√2(j−μ+)0√2(j−μ+)j−2m)(α+1α0α−1)=λ(α+1α0α−1)
この固有値方程式を解くと,λ=(ℓ+1)(ℓ+2),ℓ(ℓ+1),ℓ(ℓ−1)となる。
また,固有ベクトルの係数は,
λα+1α0α−1ℓ(ℓ−1)√(ℓ−m)(ℓ−m+1)2ℓ(2ℓ+1)−√(ℓ+m)(ℓ−m)ℓ(2ℓ+1)√(ℓ+m)(ℓ+m+1)2ℓ(2ℓ+1)ℓ(ℓ+1)−√(ℓ+m)(ℓ−m+1)2ℓ(ℓ+1)√mℓ(ℓ+1)√(ℓ−m)(ℓ+m+1)2ℓ(ℓ+1)(ℓ+1)(ℓ+2)√(ℓ+m)(ℓ+m+1)2(ℓ+1)(2ℓ+1)√(ℓ+m+1)(ℓ−m+1)(ℓ+1)(2ℓ+1)√(ℓ−m)(ℓ−m+1)2(ℓ+1)(2ℓ+1)
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