2019年1月4日金曜日

嫦娥4号月裏面着陸

2016年7月の国立文楽劇場夏休み特別公演午前演目(親子劇場)は,「新編西遊記 GO WEST!玉うさぎの涙」だった。月の女王が嫦娥様(じょうがさま)とよばれており,家に帰って調べてみると,中国神話あるいは道教に登場する月の女神のようである。新作文楽の脚本でうさぎと結びつけたのは,セーラームーンの月野うさぎからきているのか,いや,そもそも月にはうさぎがいるというのは,仏教説話を起源としてアジア一帯に拡がっているからか。

ということで,嫦娥様が記憶に刻印されてしまった。そうこうしているうちに,2018年12月8日に中国が打ちげた月探査機嫦娥4号が2019年1月3日に月の裏面に無事到着した。月の裏側は地球から見えないので光や電波は届かない。月探査機をどうやって制御したのかと不思議だったが,調べると,地球-月系のラグランジュ点L(地球から見て月の6.5万km遠方側)のまわりで中継衛星鵲橋がハロー軌道を周回し,地球と裏月面の通信を中継しているようだ。すごいわ。

P. S.  2019年1月4日には月面ローバの玉兎2号が動き出した。


「かささぎの 渡せる橋に おく霜の
   白きを見れば 夜ぞ更けにける」 (大伴家持 718?-785) 

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