一方,質量の基準のキログラム原器は,なかなか基礎物理定数を基本とするものに置き換えられなかった。2018年の11月の国際度量衡総会で質量の基準の定義はプランク定数をもとにするものとされ,今日から施行されることになった。
写真:シテ科学産業博物館にあるキログラム原器のレプリカ(Wikipediaより)
産業技術総合研究所の計量標準総合センターに関連の情報がある。
芥川龍之介が「蜘蛛の糸」を発表して百年。高二の秋の文化祭,クラスの仮装行列のテーマが 蜘蛛の糸だった。お釈迦様の極楽タワーの竹を近所から切り出し,地獄の焔と煙の絵を描いた。犍陀多に続いて蜘蛛の糸(登山部の赤いザイル)に群がる地獄の亡者だったころ。
「電磁気学(electro-magnetism)は電荷(electric charge)同士に働く力と、磁石(magnet)の磁極(magnetic pole)同士に働く力の解析から形成されていった。前者は電場(electric field)、後者は磁場(magnetic field)である。また合わせて電磁場(electro-magnetic field)という。なお、これらは物理系の呼び方であって、工学系では電界(electric field)、磁界(magnetic field)、電磁界(electro-magnetic field)という。私は工学系なので、電界・磁界と呼びたいところであるが、個人的趣味によって電場・磁場を用いる。分野によって用語が異なるは不幸なことであるが、分野ごとに長い歴史を背負っているので、簡単には統一できないのが実状である。」高等学校の教科書では,電場・磁場と電界・磁界は併記され,我々が作る問題では,必ず電場・磁場を使うようにしていた。ところで,工学系の人は,重力場を重力界とよぶのだろうか?どうやらそうではないようだ。重力界を google やCiNii で検索してみると次のことがわかった。