物理学科同窓会(2)からの続き
図:黄金の天秤と輝くエネルギー社会(ChatGPTによる)
例年恒例(高齢?)になった物理学科の同窓会は10月の第二土曜日に開かれる。新大阪のホテルの宴会場は,これぐらいの規模の宴席を受け付けなくなったので,今年から上階にある中華レストランに変更になった。食事も眺めもよろしい。
毎年,有界で連続的な定常解のような報告があるのだけれど,ときどき新しい概念を教えてもらえることがある。今回は,柳田さんのEROIがそれだ。Wikipediaによれば,EROI(Energy Return on Investment,エネルギー収支比)は,以下のようなものだ。
発電所などのエネルギー設備において,資源の調達(採鉱、運搬など)や、設備(タービン、発電機など)の製造・建設や解体・廃棄などのためにエネルギーを投入する必要がある。こうした投入エネルギーに対して、そのエネルギー設備からのどれだけのエネルギーが生産されるかを「生産エネルギー / 投資エネルギー」の倍率で示したものがエネルギー収支比である。
多くの近代的なエネルギー資源では,境界点の取り方によって,EROIが1を下回るという考えがあるというのがポイントだった。ざっと調べたりチャッピーに聞いて見るとそこまで小さいことはないといわれたが,その値の不確定性は確かに大きいのかもしれない。
同窓会の話題はAIに引き摺られ気味だったが,人類はエネルギー浪費の上に成立しているAIを放棄して,古典的な農業社会まで戻らざるを得なくなるのだろうか。
もちろん,個々人のバリエーションはあるのだけれど,温暖化防止のための二酸化炭素削減への過剰投資に対する危惧とか,権力構造と歴史認識に対する批判的な視点がそれほど違和感を生じないとか,我々の世代の空気が反映されている場のように感じられる。

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