2024年9月20日金曜日

火星隕石

火星の石からの続き

火星の石がどの程度希少なものかを考えていたら,火星隕石というワードに遭遇した。地球で発見された数万個の隕石のうち,2016年の時点で172個が火星由来だとわかっているらしい。ところで,2000年6月の時点では,わずか15個(合計90kg,最大40kg)だったらしい。

大阪万博の目玉として売り出し中の火星の石は,2000年に昭和基地の近くで発見された,13kgの世界最大級ということで,15個のリストの次に並ぶものだった。しかしながら,この火星の石は北海道の毛利衛さんの出身地である余市町に完成した宇宙記念館で,公開中なのだった。おまけに,検索すれば,ネット上で火星隕石はたくさん販売されている。うーん,目玉になりにくかった。

ちなみに,月隕石は,2013年2月の時点で,165個(合計45kg)見つかっている。これもネット販売されているよ。1982年に発見された南極隕石が最初に月由来だとわかったらしい。その後,1979年に日本が発見した南極隕石も月起源だと確認されたらしいので,これが1番目ということだ。

なお,月から人為的に持って帰った月の石は,アポロ11-17号の6回で382kg,ソ連のルナ計画3回で326g,中国の嫦娥計画2回で3.6kg となっている。



図:販売中の火星隕石(vec stone club から引用)

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