もっとも,子どものころに一度散歩を続けていた期間があった。小学校5年から6年のころだ。ある日突然,父が,今日から早起きして散歩をしようと言い出して,小学生の子ども3人を連れて,朝の散歩が始まった。どのくらい続いたかはっきりしないのだが,台風の大雨で昔の下菊橋の橋脚がえぐられ,橋を通る道がV字型になっているところを歩いたことや,寒い朝まだあたりが暗い中,ガスストーブで体を暖めながら着替えているところを憶えている。
さて,定年間近で始めた最初の散歩は,霜が降りている寒い日で,まっすぐ東に田んぼの中を歩いて天理大学の小グラウンドの裏あたりまでを往復した。その後,東西南北や八方位を毎日時計回りにスイッチして,40-60分歩くのが日課になった。
5年間でこのあたりの景色もずいぶん変わってしまった。人口減少とともに全体として町は寂れて行く方向にあるのだけれど,ときどき新しい建物ができたと思ったら,郡山インターに近いという地の利を活かした倉庫や廃棄物置き場なのだ。通れなくなってしまった私有地や,潰れてしまった家屋なども多い。
それでも国道25号線や24号線が通っているだけに,トライアル,ドトールコーヒー,平宗便利館など多少は役に立つものもできている。
昔は道なき道を踏み分けて進んでいたが,足下がおぼつかなくなってきたので,なるべく舗装された安全な道を選ぶようになった。それでも歩行速度はだいぶおちてきた。
写真:昔は田んぼでスクミリンゴガイの赤い卵を発見した。
去年ドッグランに変わり,最近は廃車置き場に転身。
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