文部科学省はようやく記述式問題の導入見送りを発表した。ベネッセの関連会社である株式会社学力評価研究機構は,ベネッセとの関係性や会社の概要も十分に説明できない不透明な状態のようだ。安倍や下村らによる官邸主導型の文教政策が,その実現可能性や妥当性についての文部科学官僚の十分な検証を妨げてしまった結果,非常に無理のあった大学入試の民営化路線がついに破綻したということだろう。ベネッセと関係の深い鈴木寛が防衛にでてきたが,総スカンをくらっている始末だった。しかし,まだ生き延びているものも多く,今後の巻き返しによってどうなるかは不透明な状況が続く。
[1]民間背後の教育改革は格差拡大の失敗を繰り返す(大内裕和)
[2]かくして英語民間試験・国数記述式問題導入は自滅した(上)(南風原朝和)
[3]かくして英語民間試験・国数記述式問題導入は自滅した(下)(南風原朝和)
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