2019年3月8日金曜日

退職挨拶の練習(1)

理科教育講座の越桐です。1982年に本学に着任してこの3月末で37年になります。

本学に在席していた時間を2つに分けると,20世紀が19年,21世紀が18年ということで,20世紀のほうが長い旧世紀型人間のひとりなので,最近の社会や大学の変化の速さにはとてもついていけない今日この頃です。

さて,退職の挨拶とは,これまで言えなかったことを告白する懺悔の時間のようなものなので,1つだけ紹介させてください。昔の天王寺分校にはデータステーションという,情報処理センターの前身がありました。雨の日には雨漏りするのでコンピュータにシートをかけていました。2階の私の研究室から徒歩30秒ところです。

インターネットの普及の直前の1991年に,本学ははじめてインターネットにつながりました。当時,キャンパスネットワークはないので,利用するにはデータステーションまで行って,コンピュータを使う必要がありました。

そこで,データステーションの垣本先生と結託して,キャンパスネットワークの実験をしようということで,日本橋(にっぽんばし)までいって,私費で10BASE2のケーブルを30メートル買い,研究室のNeXTステーションにヤミで接続したのは私です。ごめんなさい。これが,本学におけるキャンパスLANのはしりでした。

今では無線LANがどこでも使える夢の世界が実現したのですが,いいのか悪いのか・・・

そんなわけで,先生方,職員の皆様方には長らく大変お世話になりました。大学はこれから大変な時代を迎えますが,どうかお身体にお気をつけ,皆さん仲たがいせずにこの難関に立ち向かっていただければと思います。本日はどうもありがとうございました。


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