うーん,政府の中枢が経産省に乗っ取られると,なかなか面白い政策が次々と実行され,我が国はますますボロボロになっていくような気がガガ。Radio Ga Ga。
日本経済新聞の3月27日の夕刊によりますと,内閣府の統合イノベーション戦略推進会議が29日に公表する「AI戦略」の概要に,人工知能(AI)を使いこなす人材を25万人育てる心目標を掲げるとのこと。全大学生がAIの初等教育を受けるように大学に要請し,社会人向けの専門課程も設置するそうだ。小学校の教育課程へのプログラミング教育導入と見事に対をなしているのだった(経産省起点で文科省に手を突っ込む作戦か)。そのAI戦略の概要は次の通り。
理念:
「数理・データサイエンス・AI」はすべての国民にとって
「読み・書き・そろばん」と並ぶスキルに
主な取り組み:
・全ての大学生・高専生に初級レベルのAI教育(この対象は60万人である)
・AIと専門分野のダブルメジャーを促進
・大学に社会人専門コースを設置し,学び直しを支援
かつて,ソフトウェア技術者の不足をソフトウェア危機としてあおり,情報系のバブルをもたらしたまま,後始末におわれた経験を生かしているようには見えないのだけれども。いったいどうなっているのだろうか。必要な人材数の数量的評価も杜撰(ニュースの社会科学的な裏側)なのかもしれない。
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