橋本大也さんが,下記のQのようなことをGemini に投げていたので,自分でも試してみた。
Q(koshix):2022年12月から2025年11月までの,ChatGPT,Gemini,Claude,その他の生成AI(LLM)の進化で,重要なポイント(メルクマール)を整理してください。この進化のスピードを外挿したときに,2030年までの,進化の主なポイントを予測してください。(ChatGPT-Thinking, Gemini, Claude, Grok, DeepSeek, Kimi へ問い合わせ)Q(koshix):1つの質問↑と,それに対する6つの生成AI(LLM)の回答を添付しますので,これらを統合して なるべく分かりやすく日本語として読みやすい形で1つの報告レポートの形にまとめてください。(意見が分かれるところは多数決もしくはあなたの判断で決めればよいです。)A(ChatGPT-5.1):以下は、添付いただいた 6つのLLM回答(ChatGPT-5.1, Gemini, Claude, Grok, DeepSeek, Kimi) を統合し、重複を整理しつつ、意見が割れる部分は多数派・整合性を優先して再構成した「読みやすい1つのレポート」 です。内容上の根拠はすべて添付ファイルに含まれていた回答に基づきます。(※表現は読みやすい日本語に全面的にリライトしています)生成AI(LLM)の進化:2022年12月〜2025年11月― 統合レポート:主要メルクマールと2030年までの予測 ―1.はじめに:3年間で何が起きたのか2022年末から2025年11月までの生成AIの進化は、「性能向上」ではなく“役割の変化”が本質 でした。2022:おしゃべりAI(ChatGPTショック)2023:賢い対話+画像理解2024:マルチモーダルと長文脈2025:自律エージェント化この変化はほぼ全LLM回答に共通しており、AIはツール → 思考パートナー → 自律エージェント へと質的に進んだ、という見方が多数意見でした。2.2022年12月〜2025年11月:主要メルクマール(節目)フェーズ①(2022末〜2023前半)「対話型AIの大衆化」・ChatGPT(GPT-3.5)公開→ 一般ユーザーが初めて“使えるAI”を経験。・GPT-4(2023年3月)→ 推論能力が飛躍、画像理解も統合。・Claude / Bard(後のGemini)登場→ GPT一強ではない競争構造が形成。・Llama(Meta)公開→ オープンソースLLM時代の到来。要点:AIが研究室の外へ出てきた。フェーズ②(2023後半〜2024)「マルチモーダル化と長コンテキストの進展」全モデルに共通する潮流:・マルチモーダル標準化GPT-4V、Gemini、Claude 3 などが「テキスト+画像+音声+動画」理解を可能に。・長文コンテキスト競争の始まりClaude 2.1 → 200kGemini 1.5 → 1M〜2MGPT-4 Turbo → 128k・オープンソースの急伸Llama 2/3、Mixtral 系が高性能化し商用でも採用が増加。要点:AIが“文脈を忘れない”能力を獲得しはじめた。フェーズ③(2024後半〜2025)「推論強化・リアルタイム化・エージェント化」6モデルの回答で一致した最大の進化点はこれ。・GPT-4o(2024年5月)→ 高速リアルタイム対話、音声・映像を統合処理。・推論特化モデル(o1/o3)→ “考えるAI”が一般化。「System 2 思考」の獲得。・Claude 3.5 / 4.x の自律作業能力→ 数十時間連続でコード編集・調査を行える「実務エージェント」化。・Gemini 2.0 / 2.5→ OS/Workspace/Androidと深く統合し、PC操作・Web操作が可能。・Llama 4 / Grok / DeepSeek→ オープンソース勢もマルチモーダル化・エージェント化。要点:AIは“チャット”から“作業する存在”へ変化した。3.2022〜2025の進化の質的整理(統合見解)6モデル回答を集約すると、進化の軸は大きく 3つ に収斂する。(1) マルチモーダル化・テキスト → 画像 → 音声 → 動画 → 3D空間へ。・人間の五感に近い入力を扱い始めた。(2) 超長コンテキスト化・8k → 128k → 200k → 1M → 2M(2025年)・書籍数十〜百冊分を一度に保持して作業できる。(3) エージェント化(自律作業能力)・ブラウザ自動操作・PC内アプリ統合・計画 → 実行 → 報告・長時間推論(数時間〜数十時間)これは全モデルが認めた“質的なジャンプ”であり、今後の進化の前提となる。4.2030年までの進化予測(6モデル共通部分+矛盾解消)6つの回答には表現の違いがあっても、方向性は驚くほど一致していた。そこで多数派+整合性を重視し、以下のように統合した。■ 2026〜2027:信頼できる業務エージェントの普及(全モデル一致)(1) 予測される姿・10M級のコンテキストが普及(企業全体の文書・コードを一度に渡せる)・AIが 「目標を渡すと計画して実行する」 段階へ・PC・スマホ操作は完全自動化・多くのホワイトカラー業務の30〜50%がAI代行(2) 典型例・旅行予約・経費処理・文章作成を自動実行・個人の“AI秘書”が実用レベルに・法務・会計・医療など高リスク領域も「AIが一次案 → 人間が承認」スタイルに■ 2028〜2029:マルチエージェント化と科学研究への本格進出(多数派一致)(1) 主な変化・AI同士が協調してプロジェクトを進める(設計AI・シミュレーションAI・実験AI…)・「AI科学者」が誕生→ 仮説生成 → 実験計画 → 分析 → 論文作成まで自動・検索はAIが統合・ナビゲーションする時代に(「Google検索中心」からの歴史的転換)(2) 社会面・AI規制(AI憲法・第三者検証制度)が世界標準へ・教育が完全個別化:一人に一つのAI教師■ 2030:個人OS/企業OSとしてのAI+身体性の獲得(全モデルが強調)(1) AIの役割の変化・個人OS(Personal AI OS)生活全体を長期記憶として管理する存在へ・企業OS(Enterprise AI OS)企業全体の計画・予算・業務フローを自動化(2) 物理世界への拡張・ロボット・IoT・自動運転と統合した身体を持つAI(Embodied AI) へ発展・工場・介護・物流で実際に働くAIロボットが普及価格帯に(3) 知能レベルの予測(総合判断)・AGIの萌芽は2030頃に見え始めるが完全な「全領域で人間超え」はまだ先・ただし「一部領域では人間以上」は多数のモデルが到達可能と判断5.不確実性とリスク(全モデルの指摘を統合)(1) 技術的リスク・計算資源・半導体・電力コストの爆増・高品質データの枯渇(AI自己学習時代への移行)(2) 社会的リスク・雇用構造の大変動・AIの誤操作責任・ディープフェイクと情報空間の攪乱・国家レベルの規制競争(3) 良い意味での“不確実性”・2024〜25年の推論モデル(o1/o3)のような予想外のブレークスルー が起これば2030年はもっと早く訪れる可能性も。6.統合結論:2022〜2030を一言でまとめると?2022〜2025:AIが「話す→考える→動く」まで進化した。2026〜2030:AIは「自律して協働し、世界に介入する」存在になる。AIはツールを超え、個人のパートナー、企業の中核システム、科学・政策・教育の共発見者へと変貌していく。必要であれば、・業界別の2030年AIインパクト・個人のキャリア戦略(AI時代の能力)・AI規制/国際競争の将来シナリオなども続編として作成できます。
図:NanoBanana Pro による図解(本文とは対応しない)
