2025年2月3日月曜日

ChatGPT o3-mini(1)

TikZのカメ(2)からの続き

1月31日にOpenAIから一般向けにリリースされた ChatGPT o3-mini である。すごく評判がいい。一般の二次関数の逆数の定積分や平方根の定積分は軽々と実行したが,これはどこにでも公式がのっているようなものなので検証の役には立たない。

こうなってくると人間のアイディアの方がAIの処理能力に追いつかないのである。とりあえず比較のためにカメのTIkZイメージを同じように作らせてみた。残念ながら一発でコードが通らなかったのだが,エラー部分を入れてみるとすぐに実行可能なコードがでてきた。その結果が下図である。立体的な表現ができるようになり,足と頭と尾の位置はそれぞれもっともらしいところにある。


図:OpenAI o3-mini-highによるカメのイメージ

以下が,OpenAI o1 にまとめさせたOpenAI o3-mini の概要だ。
OpenAIは、新たな推論モデル「o3-mini」をリリースしました。このモデルは、科学、数学、コーディングなどのSTEM分野での優れた性能を持ち、従来の「o1-mini」と比較して低コストかつ低遅延を実現しています。 

o3-miniは、関数呼び出し、構造化出力、開発者メッセージなど、開発者から要望の多かった機能をサポートしており、すぐにプロダクション環境での利用が可能です。また、推論の深さを「低」「中」「高」の3段階から選択でき、タスクの複雑さや速度要件に応じて最適化できます。ただし、視覚的なタスクには対応していないため、画像や視覚情報を扱う場合は「o1」モデルの使用が推奨されています。 

OpenAIのPlus、Team、Proユーザーは、本日よりo3-miniにアクセス可能で、Enterpriseユーザー向けには2月から提供が開始されます。o3-miniは、従来のo1-miniに代わり、より高いレート制限と低遅延を提供し、特にコーディングやSTEM関連の問題解決に適しています。さらに、PlusおよびTeamユーザー向けのメッセージ制限が1日50件から150件に増加しました。無料プランのユーザーも、メッセージ作成時に「Reason」オプションを選択することで、初めて推論モデルを試すことができます。

o3-miniは、特に技術的な分野での精度と速度を求めるユーザーにとって、有力な選択肢となります。ChatGPT内では、デフォルトで中程度の推論深度が設定されており、速度と精度のバランスが取れています。また、全ての有料ユーザーは、モデルピッカーで「o3-mini-high」を選択することで、より高度な推論を行うバージョンを利用できます。Proユーザーは、これらのモデルに無制限にアクセス可能です。 

 

\begin{tikzpicture}[scale=1]
% OpenAI o3-mini-high
%
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
  % カメの甲羅: 大きな楕円にグラデーションシェーディング
  \shade[ball color=green!30!blue, opacity=0.9] (0,0) ellipse (3cm and 2cm);
  \draw[line width=1pt, color=green!80!black] (0,0) ellipse (3cm and 2cm);
  
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
  % 甲羅の装飾: ウロコ風の模様(小さな円)
  \foreach \pos in {(-1.2,0.5), (1.2,-0.5), (0,1), (-0.8,-0.7), (0.8,0.8)}
  {
    \draw[fill=green!60!black, opacity=0.8] \pos circle (0.3cm);
  }
  
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
  % カメの頭: 右側に配置
  \begin{scope}[shift={(3.5,0.5)}]
    \shade[ball color=yellow!80!orange, opacity=0.95] (0,0) ellipse (0.8cm and 0.6cm);
    \draw[line width=1pt, color=orange!80!black] (0,0) ellipse (0.8cm and 0.6cm);
    % 目の描画
    \fill[white] (0.3,0.15) circle (0.15cm);
    \fill[black] (0.33,0.15) circle (0.07cm);
  \end{scope}
  
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
  % カメの足: 前右、前左、後右、後左の4箇所に配置
  \foreach \x/\y in {(1.8,2.0), (-1.8,2.0), (1.8,-2.0), (-1.8,-2.0)}
  {
    \begin{scope}[shift={(\x,\y)}]
      \shade[ball color=green!50!yellow, opacity=0.95] (0,0) ellipse (0.5cm and 0.3cm);
      \draw[line width=1pt, color=green!70!black] (0,0) ellipse (0.5cm and 0.3cm);
    \end{scope}
  }
   %%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
  % カメの尻尾: 左側に配置
  \begin{scope}[shift={(-3.2,0)}]
    \shade[ball color=green!50!yellow, opacity=0.95] (0,0) ellipse (0.4cm and 0.2cm);
    \draw[line width=1pt, color=green!70!black] (0,0) ellipse (0.4cm and 0.2cm);
  \end{scope}
  
%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%%
  % 背景装飾: 水しぶきのような曲線(オプション)
  \draw[blue!50, thick, decoration={random steps,segment length=3mm,amplitude=1mm}, decorate] 
        (-3, -2.5) .. controls (0, -3) .. (3, -2.5);

\end{tikzpicture}

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