Perplexity PRO に概要を調べさせ,得られた結果と奈良植物研究会の要望書を,Claude 3.5 Sonnet に与えてブログ記事としてまとめるように指示した結果が,つぎのとおり。
奈良県立大学による貴重な植物標本廃棄事件:1万点の学術資料喪失の経緯と影響はじめに2024年3月、奈良県立大学が預かっていた約1万点の貴重な植物標本(通称:岩田コレクション)を誤って廃棄したという衝撃的な事実が明らかになりました。この事件は、学術資料の管理の重要性と、適切な引き継ぎの必要性を改めて浮き彫りにしました。本記事では、この事件の経緯、関係者の反応、そして今後の課題について詳しく見ていきます。岩田コレクションとは岩田コレクションは、故岩田重夫氏が収集した植物標本群で、奈良県内外で採集された約1万点(奈良県内7,344点、県外2,732点)の標本から成る貴重な学術資料です。2001年に「県立自然博物館をつくる会」を通じて奈良県に寄贈されました。寄贈の経緯と協定内容1.1991年から奈良植物研究会と「県立自然博物館をつくる会」が自然史博物館設立を目指して活動2.1998年に奈良県が貴重なコレクションの保管施設を検討する意向を示す3.1999年4月15日、県が「貴重な標本を受贈する場合の基本的な考え方」を提示4.2000年8月から2001年2月にかけて、奈良植物研究会の会員が標本の整理と台帳作成を実施5.2001年6月29日、「県立自然博物館をつくる会」から奈良県へ正式に寄贈6.2001年8月13日、奈良県立大学の標本庫に搬入・配架寄贈時に交わされた覚書には、以下の重要な点が記されていました:第1条 標本については、その学術用研究財産としての重要性を踏まえ、散逸等を防止するために、乙(県立自然博物館をつくる会会長 菅沼孝之)が甲(奈良県)に寄贈し、甲が現状のまま保管・管理する。廃棄の経緯2024年3月21日、岩田コレクションが廃棄されたことが判明しました。廃棄に至った主な原因は以下の通りです:1.建物の取り壊し:標本が保管されていた建物の取り壊しに伴い、職員が不要物品の整理を行った2.所有者不明:標本が新聞紙に包まれていたため、担当者はその学術的価値に気づかず、所有者不明として産業廃棄物として処分3.引き継ぎの不備:担当者間での引き継ぎが不十分で、標本の価値や管理の重要性が適切に伝達されていなかった関係者の反応と対応奈良植物研究会奈良植物研究会は、2024年7月19日付で奈良県知事宛に要望書を提出し、以下の点を強く求めました:1.岩田コレクション受け入れに関する奈良県の認識と経緯の説明2.岩田コレクション廃棄に至った経緯の説明3.今回の事実に対する奈良県としての対応4.自然史資料の散逸を防ぎ、自然史研究・教育に資する体制の創設に向けた取り組みの推進上記4点に関する30日以内の回答要望書では、この事件を「断じて許されない行為」「奈良県における郷土の自然史資料の散逸を防ぎ自然史研究・教育を推進しようとする当会の願いに反する誠に遺憾な行為」と強く非難しています。奈良県立大学尾久土正己学長が会見で謝罪し、再発防止策として重要な資料の確認と引き継ぎの徹底を約束しました。事件の影響と今後の課題1.学術的損失:過去に採集された標本の中には、現在その採集地で確認できないものも含まれており、二度と採集することができない貴重な資料が失われました。2.自然史研究への影響:奈良県、ひいては日本の植物学における大きな損失となりました。3.資料管理の重要性:学術資料の適切な管理と引き継ぎの重要性が改めて認識されました。4.自然史博物館の必要性:自然史資料を適切に保管・管理するための専門施設の必要性が浮き彫りになりました。おわりにこの事件は、学術資料の管理における責任の重さと、適切な引き継ぎの重要性を改めて示しました。今後、奈良県および関係機関が、この教訓を活かし、貴重な自然史資料の保護と活用に向けた取り組みを強化することが期待されます。同時に、この事件を契機に、全国の研究機関や自治体が所有する学術資料の管理体制を見直すきっかけとなることも望まれます。
奈良県は,維新の山下知事のせいで,奈良県立民俗博物館の資料の行方にも暗雲が立ちこめている。日本全国貧すれば鈍する状態だ。そういえば,大阪教育大学にも植物標本資料があって実験準備室に保管されていたけれど,大丈夫だろうか。
この4月に就任したばかりの奈良県立大学の尾久土正己学長(大阪教育大学出身)は,前任者の尻拭いでたいへんなことだ。そもそもこの資料が廃棄された2023年の10月は,前期のNHK朝ドラ「らんまん」が放映されたすぐ後なので,植物標本に関する重要性を認識できなかったのかという意見も巷にはみられた。
写真:搬入時の岩田コレクションの一部(朝日新聞から引用)
[1]故岩田重夫氏の植物標本廃棄についての要望書の提出について(奈良植物研究会)
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