一つは,散財小説ドリキンの「ChatGPTが変えたエジケンの新プロダクトとAIにハマる理由」だ。Quoraエバンジェリスト/ソフトウェアエンジニアの江島健太郎が,GPT-3を使った新しいアプリケーションを開発している。ドキュメントをアップロードしてそれとチャットするという単純なものだ。そのドキュメントからword2vecで意味的に質問に近い部分を見つけ,これを取り出してGPT-3に要約させるというのが肝らしい。ポイントはインターフェースとしてのAI-Chatというコンセプトだ。ほとんどの企業や組織ではこうした業務(エンターブライズサーチ)が存在しているので,うまくいけば大当たりする可能性もある。
清水亮もそうだったけれど,目端の聞くソフトウェアエンジニアや企業家は,一斉に生成AIに群がっている。既存サービス業の置き換えだとしても数百兆円のビジネス機会が眠っているが,LLMを開発できる技術者の数は限られているので,ニッチ市場はまったく埋りきらない。今がチャンスだ。
ChatGPTや新しいAI-Chatシステムが普及するとき,既存のWeb+検索のネットワークそれ自身が大きな影響を受ける可能性がある。インターネット草創期のgopherで到達できたftpアーカイブのような1次情報のネットワークさえあれば,SNSなどの2次情報によるシンタックスシュガーは不要で,これら原データを直接取り込んだAI-Chatシステムだけが残るという未来だ。しかも,Synthetic Data(合成データ) の普及によって,必ずしも人間が作ったウェブコンテンツがなくてもAIは学習できるのだった。
0 件のコメント:
コメントを投稿