NHKの列島ニュースで金沢局から氷室開きがとりあげられていた。冬の間に積もった雪や氷を室に蓄えて,夏にかけて利用する氷室の起源は,奈良県天理市福住町の都祁氷室にあるらしい。金沢でも,江戸時代には湯涌温泉あたりに氷室がいくつか設けられていた。
金沢の氷室からは,加賀藩が江戸の徳川将軍に氷を献上していた。7月1日がその献上する氷の出発の日であり「氷室の日」となっていて,その前日6月30日が氷室開きになっている。もっとも江戸時代は旧暦の六月朔日が氷室の日だったようだ。
いまではどうかわからないが,小学校のころは氷室の日に学校で氷室万頭が配られた。もしかすると半ドンくらいの勢いだったかもしれない。いまみると氷室万頭はけっこうおいしそうなのだけれど,当時はそれほどでもなかったな。
写真:湯涌温泉の氷室の仕込み初め(金沢市観光協会から引用)
P. S. 高木屋の茶色の氷室饅頭が小学校の記憶に最も近い。
[1]金沢ふるさと学習 指導資料(金沢市)
[2]金沢の人はどこの氷室饅頭を食べているのか(高井寧香)
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