(天才数学少女?からの続き)
SNSはすごいいきおいで情報を消費していく。それによって,様々なことがらが大きく拡大されたり変形されたりしていく。情報空間の幾何学が実感として必要になるゆえんだ。例えば,仙台の高校生が,いきなりアメリカ在住の日本人高校生になっていた。
昨日の記事についてはいくつかの反応に分かれる。
(1) フェイク説,(2) 懐疑説,(3) 倫理説,(4) 静観説,(5) 支援説,
すのうさんのブログの開始時期と記事日時の不整合にかみついた人もいた。本人は,2019年2月にbloggerからの移転ではじめますと書いてある。ただ,ブログビジネスと書いているところに引っかかるかもしれない。フェイク説のはっきりした根拠はまだ寄せられていない。
懐疑説の代表的なものは,数学デー運営の鯵坂もっちょさん。彼のブログであるアジマティックスはたいへん面白い話題でいっぱいだ。そこには2019年1月の記事「連分数展開について考えてたらやばい式が出てきてやばい」で例の√3や√45の連分数平方根の導出に到った経緯などが詳しく書かれている。これをパクられたのではないかと彼が想像してもおかしくはない。また,素数大富豪の記事があり,5桁程度の素数には熟達しているひとがいても違和感を感じないのかもしれない。
有力なブロガー(いや物理学者だ),野尻さん,田崎さんなどは,未成年に対するパトロネージの話を公開のSNSで行っていることに強く警告をうながしている。それはそのとおりなのだが。でも,すのうさんの衝撃はそれほど大きかったのだということかもしれない(また,1月からはMichigan State University へ移るので)。一方,仙台在住の小波さんや大隅さんは注意しながらも支援説に傾いているようにみえる。ここは千葉逸人さんのコメントをもらいたいところだ。
P. S.(09/05/2019)小波さんがきっかけとなって拡散したこの話題は,結局,9/5にすのうさんの休筆で幕を閉じることになった。フェイク説や懐疑説をみるに,本邦のデルクイを打つエネルギーの大きさと,貴重な情報の取り扱いの難しさをあらためて感じてしまう。
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