アップルの開発者カンファレンスWWDC(World Wide Developers Conference)がWWDC21として6/7から開催されている。例年,奈良盆地のヒノヒカリやキヌヒカリの田植えの時期に重なるのだった。日本時間では6/8の早朝深夜であり,午後にキーノートの録画を途中まで見たけれど頭に入ってこなくて寝てしまった。
WWDCはそもそもmacOSやiOS/iPadOSのソフトウェア開発のためのカンファレンスなので,新製品発表会ではない。ところが,昨年のM1アップルシリコン発表のインパクトが強すぎたため,今年もM1Xにからめてなんらかのハードウェア新製品の発表があるのではとの期待が過熱していた。
残念ながら,iOS15,iPadOS15,macOS Monteley などOSのマイナーレビジョンアップの話で終始したため,ネット上では残念感が満ちている。その中にもアピールポイントを探そうと努力しているようだが,Apple信者以外にはきびしいのかもしれない。
FaceTimeもMemojiも使わないし,FocusもNotificationもピンと来ない。空間オーディオとロスレスといわれても AirPods Pro も AirPods Pro MAXも持っていない。売り上げはあがっているはずの日本では,地図の更新もWalletへの身分証明書IDのとりこみもLiveTextも当面無関係である。中国語には対応しているのに・・・。
日本経済新聞紙面のトップ記事は,プライバシーの保護であり。iCloud+と合わせて,これは地味だけれど意味があるのかもしれない。あとは,iPadのSwift Playgroundがアプリ開発にまで対応できるということで,Macなしの開発サイクルが実現されるとどうなるのか。
少し興味があったのは,Universal ControlやMacへのAirPlayで手元のMacBook Air M1でiPad Pro (11" 2nd gen) が操作できるとsidecarよりは少しましかもしれない。AutomatorがShortcutsになるようで,ますます,iPadとMacの融合が進んでいる。この先の世界には何がくるのだろう。