2026年2月9日月曜日

衆院選(2026)の結果




図:Nano Banana Pro による衆院選2026のインフォグラフィックス


衆院選2026は,暖かな立春の日に,デジタル通貨引き換えのついでに期日前投票を済ませた。さすが高市の地元の奈良2区なので市役所は大変混雑していた。2月8日の投票日当日は,奈良県でもベランダから見る景色がホワイトアウトする始末で,こたつの中に閉じこもって過ごした。

今年はあまり見る気がしない大河ドラマ(地元近所の大和郡山も舞台の)豊臣兄弟はお休みで,19:55にNHKの開票速報が始まる。カウントダウンして20:00を迎えた途端に,与党過半数となって,見る見る間に全国の地方区が赤い顔写真で埋め尽くされていった。ショックを受ける暇もないありさまだ。

まあ,この結果は朝日新聞を始めとして各メディアで予想されていたことだ。生成AIでも選挙戦が始まる前後は,自民200,中道150程度のぬるい議席予想が主流だったのが,あっという間に差が広がっていった。データアナリストの萩原雅之が共通プロンプトで各生成AIに毎日試したものの最終平均議席数は,自民273,中道80だった。

比例区部分で,各政党の趨勢を見ようとして,ChatGPTにきくとデータが見つからないといわれた。自分で検索すると日経新聞のサイトがすぐ見つかった。「なんでわからんかったん」と問い詰めると,どうやら日経は生成AIによる機械的アクセスを排除しているらしい。しかたがないので,11地区分のイメージをimagemacgickでまとめて集計してもらう(11枚の画像ファイルは多すぎて撥ねられた)。
      前々回(2021) 前回(2024) 今回(2026)
日本保守党   なし →   114万 →  146万    +32万
参政党     なし →   187万 →  426万  +239万
みらい     なし →   なし  →   381万  +381万
維新の会     805万 →   509万 →  494万     -15万
自民党    1991万 → 1458万 →  2103万   +645万
国民民主     259万 →   616万 →  557万     -59万
中道(立+公)      1751万 →  1044万    -707万
公明       711万 →   596万 (議席:24 → 28)
立憲     1149万 → 1155万 (議席:148 → 21)
れいわ      221万 →  380万 →  167万   -213万
共産党      416万 →  336万 →  252万     -84万
社民党      101万 →    93万 →    73万     -20万

(1) 自分はまったく受け付けなかったが,高市の「嘘でもいいから前向きの希望だけを語りつつ面倒な議論は極力避ける」戦略は成功した。消費税問題の火消しにも成功。批判の多くが「高市」というキーワードでなされたので,ますますアテンションに火をくべてしまった。

(2) 中道は,最初からつまづいた。高市に対抗する言葉はないし,原発・安保に賛成で排除の論理を掲げればリベラルは離反する。おまけに候補者擁立作戦が公明の言いなりで,結局,公明パートが増えて,立憲パートが1/7に。これは,小選挙区制度の本質的問題と野党共闘がまったく出来なかったことの帰結でもある。

(3) 自分が学生のころ(共産党が40議席持っていた頃)は,小選挙区制が導入されるととんでもないことになるという危機感が世間に満ちあふれていたけれど,いつのまにか比例区との抱き合わせで導入されてしまった。それでもこれまではかろうじて何とかなっていたが,とうとうこんなことに。維新の定数削減謀略はますますこれに輪をかけるだけだ。

(4) 共産党は,各政党と比較してまったくSNSを活用できていないらしい。支持者層の高齢化にくわえ,若年層の取り込みに失敗していて,先が見えなくなってしまった。個人商店のれいわは山本太郎の病気でちょっともう無理かも知れない。

(5) 単なるカルトだと思っていた参政党は,とうとうここまできてしまった。あいかわらず戦略はたくみだし,どこからお金がでているのだろう。ただ,自民が2/3になったので,右寄りの雰囲気醸成装置として以外の必要性はなくなったのかもしれない。

(6) チームみらい,政策の多くも候補者たちもひどいものなのだが,都市部の若者の引きつけに成功している。若年層はチームみらいと参政党によって,完全に侵食されている。われわれ老人はもう消え去るのみなのだろう。

これが民主主義といえば民主主義なのだけれど,この先何が待っていることか。心配なので生成AIに,憲法改正,軍拡=徴兵制,都構想などの将来を聞いてみたが,そこまで危機的な予言は出てこなかった。しかし,トランプの米国でわかるように,こんなものは1年もあれば全部ひっくり返すことができる話だ。

[1]菅原琢ニュースレター配信中

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