なぜ自民大勝なのか?からの続き
今年はあまり見る気がしない大河ドラマ(地元近所の大和郡山も舞台の)豊臣兄弟はお休みで,19:55にNHKの開票速報が始まる。カウントダウンして20:00を迎えた途端に,与党過半数となって,見る見る間に全国の地方区が赤い顔写真で埋め尽くされていった。ショックを受ける暇もないありさまだ。
まあ,この結果は朝日新聞を始めとして各メディアで予想されていたことだ。生成AIでも選挙戦が始まる前後は,自民200,中道150程度のぬるい議席予想が主流だったのが,あっという間に差が広がっていった。データアナリストの萩原雅之が共通プロンプトで各生成AIに毎日試したものの最終平均議席数は,自民273,中道80だった。
比例区部分で,各政党の趨勢を見ようとして,ChatGPTにきくとデータが見つからないといわれた。自分で検索すると日経新聞のサイトがすぐ見つかった。「なんでわからんかったん」と問い詰めると,どうやら日経は生成AIによる機械的アクセスを排除しているらしい。しかたがないので,11地区分のイメージをimagemacgickでまとめて集計してもらう(11枚の画像ファイルは多すぎて撥ねられた)。
(1) 自分はまったく受け付けなかったが,高市の「嘘でもいいから前向きの希望だけを語り(*)面倒な議論は極力避ける」作戦は成功した。消費税問題の火消しにも成功。批判の多くが「高市」というキーワードでなされ,ますますアテンションに火をくべてしまった。前々回(2021) 前回(2024) 今回(2026)日本保守党 なし → 114万 → 146万 +32万参政党 なし → 187万 → 426万 +239万みらい なし → なし → 381万 +381万維新の会 805万 → 509万 → 494万 -15万自民党 1991万 → 1458万 → 2103万 +645万国民民主 259万 → 616万 → 557万 -59万中道(立+公) 1751万 → 1044万 -707万公明 711万 → 596万 (議席: 24 → 28)立憲 1149万 → 1155万 (議席:148 → 21)れいわ 221万 → 380万 → 167万 -213万共産党 416万 → 336万 → 252万 -84万社民党 101万 → 93万 → 73万 -20万
*若者が道徳の学校で洗脳された結果,他人を批判する=悪口をいうのは良くないというマインドが身にしみ,「野党は批判ばかり」とか「対決から解決」などの通俗道徳デマゴギーが蔓延している。高市が他党を批判せず将来展望のみ語ったというが,膨大な闇のお金で悪口は外注していただけだ,という説に妙に納得感があった。
(2) 中道は,最初からつまづいた。高市に対抗する言葉はないし(自民党に全面対立する党をつくるつもりはないとまで言った),原発・安保に賛成で排除の論理を掲げればリベラルは離反する。おまけに候補者擁立作戦が公明の言いなりで,結局,公明パートが増えて,立憲パートが1/7に。これは,小選挙区制度の本質的問題と野党共闘がまったく出来なかったことの帰結でもある。
(3) 自分が学生のころ(共産党が40議席持っていた頃)は,小選挙区制が導入されるととんでもないことになるという危機感が世間に満ちあふれていたけれど,いつのまにか比例区との抱き合わせで導入されてしまった。それでもこれまではかろうじて何とかなっていたが,とうとうこんなことに。維新の悪辣な定数削減謀略はますますこれに輪をかけるだけだ。
(4) 共産党は,各政党と比較してまったくSNSを活用できていないらしい。支持者層の高齢化に加え,若年層の取り込みに失敗していて,先が見えなくなってしまった。また,個人商店のれいわは山本太郎の病気でちょっともう無理かも知れない。
(5) 単なるカルトだと思っていた参政党は,とうとうここまできてしまった。あいかわらず戦略はたくみだし,どこからお金がでているのだろう。ただ,自民が2/3になったので,右寄りの雰囲気醸成装置として以外の必要性はなくなったのかもしれない。
(6) チームみらい,政策の多くも理念を欠いた表面的な合理性の追及に終始するひどいものなのだが,都市部の若者の引きつけに成功している。若年層はチームみらいと参政党によって,完全に侵食されている。われわれ老人はもう消え去るのみなのだろう。
これが民主主義といえば民主主義なのだけれど,この先何が待っていることか。心配なので生成AIに,憲法改正,軍拡=徴兵制,都構想などの将来を聞いてみたが,そこまで危機的な予言は出てこなかった。しかし,トランプの米国でわかるように,こんなものは1年もあれば全部ひっくり返すことができる話だ。
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