2020年4月15日水曜日

モビリティデータ

Appleが,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大防止に向けた世界各地での活動を支援するため,Appleマップによるモビリティデータの傾向を示すデータ(Apple Maps Mobility Trends Reports)を提供した。

しばらく前にはgoogleも同様のデータ(COVID-19 Community Mobility Reports)を公開していた。例えば日本の時系列はpdfファイルとして提供されている。このデータを再構成して,4月5日の時点でのいくつかの国の特徴を比較したものが次の図である。
図1 グーグルモビリティトレンドからの4/5の傾向(平常時との比率)

アップルの方は,上方の種類は限定されているが,時系列のCSVデータも提供されていてありがたい。ここではその結果だけを例示してみよう。

図2 日本のモビリティトレンド(1/13-4/15)

図3 韓国のモビリティトレンド(1/13-4/15)

日本の3月下旬の緩みがはっきりと現れている。まだまだ活動制限のレベルは不十分であり,西浦博さんがあせって,重篤者85万人,死者40万人という発表を(遅すぎると思うが)したのもわからなくはない。しかし前提条件がよく理解できないのだ。例えばNHKのニュースでは,以下のような説明があったが・・・
外出自粛などの感染防止対策を何も行わなかった場合、感染が広がり始めてからおよそ60日でピークを迎えると推計しています。
その場合の重篤な患者は合計で▽15歳から64歳まででおよそ20万人、▽65歳以上で65万人の合わせておよそ85万人に上るとしています。
その場合、人工呼吸器が足りず、必要な治療が受けられなくなり、中国でも重篤患者の半数が死亡しているという研究があるということで、日本国内でも半数にあたるおよそ40万人以上が死亡すると推計しています。
いずれにせよ,相変わらず安倍政権支持率は40%の水準を維持しており,日本の政治はびくともしていない。


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