2020年2月16日日曜日

赤死病

新型コロナウィルス感染症は,無能な政府の対応の結果,日本でもアウトブレイクしそうな勢いである。明確な症状がない状態で感染するところが最も問題らしい。高齢者であるという危険要因と毎日通勤しなくて良いという安全要因の狭間でニュースに浸っている。

それで思い出したのが,ジャック・ロンドンの「赤死病(The Scarlet Plague)」である。中学生から高校生にかけて定期購読していたSFマガジンに掲載されていたのを憶えている。早速調べてみたら記憶が混線していた。自分がSFマガジンで読んだつもりだった物語は,エドガー・アラン・ポーの「赤死病の仮面(The Masque of the Red Death)」の方なのだ。どうしたことだろう。

ジャック・ロンドンの赤死病が掲載されていたのは,SFマガジンの1968年8月号(110号)であり,自分が購読を開始したのがたぶん1968年9月号(111号)以降ではなかったか。ただ,その後バックナンバーとして何冊か買っているので,110号も手元にあったことは間違いない。1968年9月増刊号(112号)は入手できず,高校の部室から天井に通じる階段の途中にあったのを読んだ。我々のESSの部室コーナーの隣がマイナーなJRCの部室コーナーで,そこに一学年先輩の小豆沢さん(たぶん内科の小豆沢定秀先生)のSFマガジンが何冊かあった。はじめはまったく気がつかなかったが,ある日これを見つけてこっそりと読んでいた。

小豆沢さんは,軟派のようにみえていたのだけれど,卒業式で,過激な内容の答辞をかましていたのが印象に残っている。


画像:1968年当時のSFマガジンの表紙(引用)

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