芥川龍之介が「蜘蛛の糸」を発表して百年。高二の秋の文化祭,クラスの仮装行列のテーマが 蜘蛛の糸だった。お釈迦様の極楽タワーの竹を近所から切り出し,地獄の焔と煙の絵を描いた。犍陀多に続いて蜘蛛の糸(登山部の赤いザイル)に群がる地獄の亡者だったころ。
2023年3月14日火曜日
円周率の日
2023年3月13日月曜日
p+11B核融合
2023年3月12日日曜日
幽霊漢字
今日,第1回AIアートグランプリの発表があった。主催がドスパラ(サードウェーブ)で事務局が清水亮さんのMEMEPLEXだ。
279件の応募作品から,17作品が第一次選考を通過した。そのうち12作品が佳作であり,第2次選考を通過した5作品から,グランプリ1作品と準グランプリ4作品が選ばれた。なんと,グランプリは,backspace.fmでお馴染の松尾公也さんの「Desperado by 妻音源とりちゃん[AI]」だ。
これまでも亡くなった妻のとりちゃんの音源を作ってきたが,AIによって画像イメージも生成した上に,自分の歌声をとりちゃんの声に変換できるようになった。さらに3次元化にもチャレンジしているらしい。自分の声やテキストもAI化して残る未来を想定している。
最近,テクノエッジを運営するテクノコアに入社した松尾さんは,MacUserの初代編集長で,有料メールマガジンMacWIREも立ち上げている。ドリキン,西川善治と3人で毎週流しているbackspace.fmの話が面白い。
さて,AIアートグランプリで印象に残ったのは,カラス=ヨーロッパ中世の防疫マスクで登場した機能美Pさんの作品だ。急遽作られた審査員特別賞も受書した。AIグランプリなのにAIは2%しか使っていないというメタコンセプトの「そんな話を彁は喰った」がその作品だ。そのタイトルに登場する漢字「彁(か・せい)」は幽霊漢字とよばれている。
1978年に通商産業省が制定したJIS C 6226(後のJIS X 0208)では,いわゆるJIS第1・第2水準漢字として6349字が規定された。このとき典拠は次の4つの漢字表だ。
1. 標準コード用漢字表(試案): 情報処理学会漢字コード委員会(1971年)
2. 国土行政区画総覧: 国土地理協会(1972年)
3. 日本生命収容人名漢字: 日本生命(1973年、現存せず)
4. 行政情報処理用基本漢字: 行政管理庁(1975年)
この中に,音義・使用例の不明な文字があることが指摘され,辞書類に収録されながら実用例のない単語を意味する「幽霊語」をもじって「幽霊文字」と呼ばれるようになった(WIkipedia 幽霊文字から抜粋引用)。
また知らなかった事実に出会うことになる。犬も歩けば棒に当たる。
P. S. AIアートグランプリはNHKニュースでも取り上げられて,松尾さんがインタビューに答えていた。
[1]「松尾PはなぜAIアートグランプリで優勝できたのか?!」(第1965話 shi3z & drikinの#AIドリフト)
[2]第一回AIアートグランプリを受賞したので自分の作品解説とファイナリスト作品への感想。そしてその先(CloseBox)(松尾公也)
[3]第1回 AI Art GrandPrix が素晴らしかった件(白井暁彦)
2023年3月11日土曜日
プリマーAI
2023年3月10日金曜日
生成AIの2つの顔(2)
生成AIの2つの顔(1) からの続き
もう一つは,シンギュラリティサロン・オンラインの「AIは人類社会に革命をおこすのか 〜 OpenAI CEO サム・アルトマン氏の未来予測について考える」だ。ゲストに関西外国語大学の水野義之さんが登場して,AIの問題点を指摘した。ChatGPTは壮大な文化破壊であるというのがキーワードだ。
その意味は次のように説明される。(1) 人間は易きに流れる(勉強嫌い)。(2) 情報は不気味の谷を感じない(気付けない)。(3) 事前に知っていない限り間違いは見抜けない(鵜呑み)。(4) 人間は自分を相手に投影する(思い込み)。これらの結果,ChatGPTの普及によって愚かな人間が増えてしまい,二極分化はさらに進むことになる。それほど厳しい反対論ではない。
なんとなくいいたいことは解るのだけれど,十分に整理しきれていない印象だ。が,水野さんが20年前に原子核実験物理から大学における情報教育へと研究テーマを変えてからの蓄積の上,最近のAIについても十分リサーチしていることから,バランスのとれた興味深い話だった。壮大な文化破壊に対する対策としては,(1) Yann LeCun のFacebook 2/14/2023のコメント#14を引用している。「− LLMは*書き込み補助*として使われている。− 心のない大衆に彼らの作り上げたナンセンスを信じさせることで,社会の布石を破壊することは*しない*。− 人々は役に立つことにそれらを使う」(これ対策ではないけど…)(2) AI倫理による回避,(3) 人間知能の理解進化(?) をあげていた。
水野さんと最初に会ったのは,自分がD1のときの夏の学校の原子核分科の研究会だ。藤田純一先生が来られるはずだったが,病気でかなわなかったときか。修士論文のA=12体系のベータ崩壊におけるCVCの話をしたところ,最前列に座っていた1学年下の水野さん(東北大学の原子核理学研究施設:現,電子光理学研究センターで電子散乱の実験をしていた)が質問してきた。
次に覚えているシーンは1980年5月,阪大核物理研究センターが六甲山の関西地区大学セミナーハウスで開催した原子核物理の夏の学校だ。小林正博君と一緒にエジプト人留学生から英会話を学んで準備したサマースクールだった。夜のインフォーマルミーティングで水野さんはQCDの深部非弾性散乱でOperator Product Expansion の話を始めていた。うーんなんだったのか。
最後は,1996年1月に早稲田大学で催されたのJAIN-OLU合同シンポジウムの場だ。「インターネットと教育 −WWWによる教育情報の提供−*」というタイトルで発表したのだが,同じ場で,水野さんがインターネットとボランティア的な内容の話をした。チラッと顔を合わせて,あらこんなところでとなったのだった。ちなみに,和歌山県のみさと天文台の尾久土正己さんが「過疎地域の天文台におけるインターネット活用」という話をしている。
*リンク先は同趣旨で書いた,大阪大学大型計算機センターニュース(1997.8)の記事
2023年3月9日木曜日
生成AIの2つの顔(1)
2023年3月8日水曜日
行政文書
この法律において「行政文書」とは、行政機関の職員が職務上作成し、又は取得した文書(図画及び電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られた記録をいう。以下同じ。)を含む。第十九条を除き、以下同じ。)であって、当該行政機関の職員が組織的に用いるものとして、当該行政機関が保有しているものをいう。ただし、次に掲げるものを除く。一 官報、白書、新聞、雑誌、書籍その他不特定多数の者に販売することを目的として発行されるもの二 特定歴史公文書等三 政令で定める研究所その他の施設において、政令で定めるところにより、歴史的若しくは文化的な資料又は学術研究用の資料として特別の管理がされているもの(前号に掲げるものを除く。)
(文書主義の原則)第12条 職員は、文書管理者の指示に従い、法第4条の規定に基づき、法第1条の目的の達成に資するため、総務省における経緯も含めた意思決定に至る 過程並びに総務省の事務及び事業の実績を合理的に跡付け、又は検証するこ とができるよう、処理に係る事案が軽微なものである場合を除き、文書を作成 しなければならない。
2023年3月7日火曜日
プログラミング遍歴(2)
2023年3月6日月曜日
プログラミング遍歴(1)
2023年3月5日日曜日
UNIX時間(6)
2023年3月4日土曜日
UNIX時間(5)
2023年3月3日金曜日
炭素年代測定法
2023年3月2日木曜日
ヤポネシア
ヤポネシアは,戦後奄美大島に住んだ作家の島尾俊雄(1917-1986)が考えた造語だ。 樺太や千島列島から日本本土,琉球列島までの地理上の日本列島弧を指す。
学術用語としても定着しており,2018年度から2022年度までの科研費の新学術研究で「ゲノム配列を核としたヤポネシア人の起源と成立の解明」というテーマの研究が進められている。研究代表者の国立遺伝学研究所,斎藤成也さんの講演をいくつかYouTubeで見ることができる。
[2]私たちは何者か~DNAで迫る現代日本人への道(NHK 2021 )
2023年3月1日水曜日
UNIX時間(4)
#! /opt/homebrew/bin/rscript
#
library(lubridate)
options(digits.secs=3)
#現在時刻の取得(ms単位)
dt <- now(tzone = "Asia/Tokyo")
dt
dt <- Sys.time()
dt
#UNIX時間へ変換
dt <- as.POSIXlt("1973-09-20 12:34:56.789 JST")
dt
ut <- as.numeric(as.POSIXlt(dt))
ut
#年月日時分秒へ変換
dt <- as_datetime(ut, tz="Asia/Tokyo")
dt
#UNIX基準時(JST)
as.numeric(as.POSIXlt("1970-01-01 09:00:00 JST"))
as_datetime(0, tz="UTC")
#2038年問題(JST)
as.numeric(as.POSIXlt("2038-01-19 12:14:08 JST"))
as_datetime(2**31, tz="UTC")
#! /opt/homebrew/bin/ts-node
//
// 現在時刻を取得する (ミリ秒単位)
var date = new Date()
console.log(date.toISOString())
var time = date.getTime()
console.log(time)
// UNIX時間への変更
var date = new Date(Date.parse('1973-09-20T12:34:56.789Z'))
var time = date.getTime()
console.log(time)
// 年月日日時分への変更
var date = new Date(time);
console.log(date);
// UNIX基準時
var n0 = 0;
console.log(n0);
var t0 = new Date(n0);
console.log(t0)
// 2038年問題
var n8 = 2**31-1;
console.log(n8);
var t8 = new Date(n8*1000);
console.log(t8);
2023年2月28日火曜日
UNIX時間(3)
#include <iostream>
#include <sys/time.h>
#include <cmath>
using std::cout; using std::endl;
int main() {
struct timeval ima;
time_t ut, ut0, ut8;
struct tm t;
struct tm t0 = { 0, 0, 9, 1, 0, 70, -1 };
struct tm t8 = { 7, 14, 12, 18, 0, 123, -1 };
//現在時刻の取得(msec)
gettimeofday(&ima, nullptr);
time_t mnow = (ima.tv_sec * 1000) + (ima.tv_usec / 1000);
cout << " msec since epoch: " << mnow << endl << endl;
//UNIX時間へ変換
ut = time(nullptr);
cout << " unixtime: " << ut << endl;
//年月日時刻へ変換
cout << " day-time: " << ctime(&ut) << endl;
//UNIX基準時(JST)
ut0 = mktime(&t0); // ut0 = 0
cout << " unixtime: " << ut0 << endl;
cout << " day-time: " << ctime(&ut0) << endl;
//2038年問題(JST)
ut8 = mktime(&t8); // ut8 = 2^31-1
cout << " unixtime: " << ut8 << endl;
cout << " dat-time: " << ctime(&ut8) << endl;
return EXIT_SUCCESS;
}
#! /usr/bin/swift
import Foundation
//現在時刻の取得(msec)
let date: Date = Date()
let unixtime: Int64 = Int64(date.timeIntervalSince1970)
let utime_ms: Int64 = Int64(date.timeIntervalSince1970*1000)
print(utime_ms)
//UNIX時間へ変換
var time = TimeInterval(integerLiteral: unixtime)
print(time)
//年月日時分秒へ変換(GMT)
var day = Date(timeIntervalSince1970: time)
print(day)
//UNIX基準時(GMT)
var zt = Int64(0)
var ut = TimeInterval(integerLiteral: zt)
var ud = Date(timeIntervalSince1970: ut)
print(ut)
print(ud)
//2038年問題(GMT)
zt = Int64(pow(2,Double(31)))-1
ut = TimeInterval(integerLiteral: zt)
ud = Date(timeIntervalSince1970: ut)
print(ut)
print(ud)
2023年2月27日月曜日
レコード煎餅
1924年に神戸で煎餅レコードが販売されていた。タイヘイレコード設立者の森垣二郎が作ったものとされ,童謡が収録されていた。これを見た落語家の初代桂春団治(1878-1934)が1925年に,今度は大阪市の住吉区にあった「ニットーレコード(日東蓄音機)」の協力のもと,やはり煎餅レコードを作った。湿気ない様に缶にパッケージされていた。春団治のレコードの価格は8枚入りの1缶が1円50銭,10枚入りの1缶が1円95銭だった[19][20]。1926年1月に天理教の大祭の人出の多さを当て込んで売り出されたが,値段の高さや,あいにくの雨で煎餅の多くが湿気ったことなどでほとんど売れず,春団治は大損した。落語やコントなどが収録され,「聴き飽きたら食べる」というコンセプトだった。
せんべいで作ったレコードは大正期の終わりに京都市内のお菓子屋が始めたという。実際に制作されたせんべいのレコードは兵庫・神戸市にある有馬温泉名物の温泉せんべいのように表面がすべすべしたもので,水飴でコーティングしてそこに溝を入れ,竹の針を落として聴く。神戸では「桃太郎」や「金太郎」,そして「花咲かじいさん」のような童謡を吹き込んだせんべいのレコードが売られていた記録も残っていた。(中略)レコードは初代師匠の十八番の落語などを吹き込み,いずれも専用の竹針を入れた8枚入りと10枚入りの2種類を売り出して,「鈴鹿馬子唄」の歌詞を拝借した「昔はウマが物云う鈴鹿の関,今は煎餅で物云う春団治」というキャッチコピーで売り出した。
2023年2月26日日曜日
水木十五堂
大和の歴史や地誌の研究を進める一方,漢詩,和歌,俳句,書画,狂歌から茶道,演劇等を通じ,多くの文人や芸術家と交流し,幅広い分野であらゆる収集を行い,その数7,000点あまり,『水木コレクション』として,今日に受け継がれている。中近世の古文書,近世の刊本,近世から近代の絵地図,文化人の書状など多岐にわたる膨大な資料群であり,学術的に貴重な資料も多く含まれている。特に異彩を放つのが,『水木の大福帳』と呼ばれる半紙四分の一大の帳面であり,300冊以上にものぼる大福帳には,多くの学者や文人,芸術家などあらゆる階層の人たちが署名やコメント,似顔絵などを残している。まさに時代の息吹が直接伝わる貴重な資料である。(大和郡山市ホームページより引用)
2023年2月25日土曜日
한글(ハングル)
韓国ドラマを見るのが習慣化しているので,ハングルや韓国・朝鮮語の勉強をしておく必要がある。doulingoで毎日少しづつ学んでいるが,なかなかおもしろい。
ハングルは,1443年に李氏朝鮮第4代国王の世宗大王が,訓民正音(朝: 훈민정음,略称: 正音)の名で公布した表音文字だ。日本の表音文字のカタカナやひらがなと異なり,陰陽五行思想の創成原理に基づいたものであり,理論的で美しいし学びやすい。macOSのHangulローマ字入力(HNC)を使うと,簡単に入力することもできる。
韓国ドラマでは漢字はほとんど出てこない。漢字復活論があると耳にしたので,Bing Chatに聞いてみると次のようなことだった。知らんけど。
漢字の利用を進めるようにという意見や、韓国政府の施策についてですね。漢字復活論は、保守新聞や学術界、保護者などが主導しています12。彼らは、漢字は文化や歴史の伝承に重要であり、また外国語学習や知的活動にも有益だと主張しています13。一方で、漢字廃止論は、ハングルだけで十分であり、漢字は民族主義や反日感情に基づいて排除されるべきだと言っています3。
韓国政府はこの問題に対して消極的な姿勢をとっており、「教えろとも教えるなとも言わない」という態度を示しています4。しかし、2019年から小学校の教材に漢字を一部復活させる方針を打ち出しました52。これは、多くの韓国人が漢字の必要性を認識し始めたことや、中国との経済関係の強化などが背景にあると考えられます56。
基本子音(14)うち激音(4):
ㄱ (g), ㄴ (n), ㄷ (d), ㄹ (r, l), ㅁ (m), ㅂ (b), ㅅ (s),
ㅇ (ng: x), ㅈ (j), ㅊ (ch: c), ㅋ (k), ㅌ (t), ㅍ (p), ㅎ (h)
重子音=濃音(5):
ㅋ (kk: G), ㄸ (dd: D), ㅃ (pp:B), ㅆ (ss: S), ㅉ (jj: J)
基本母音(10):
ㅣ (yi: i), ㅏ (a), ㅑ (ya, ia), ㅗ (o), ㅛ (yo, io),
ㅡ (eu: w), ㅓ (eo: e), ㅕ (yeo: ye, yie), ㅜ (u), ㅠ (yu),
重母音(11):
ㅐ (ae: ay, ai), ㅒ (yae: iai, iay, yai, yay)
ㅔ (e: ei, ey), ㅖ (ye: yei, yey) , ㅢ (wi: wi)
ㅘ (wa: oa), ㅙ (wae: oai, oay), ㅚ (oe: oi, oy)
ㅝ (wo: ue), ㅞ (we: uei, uey), ㅟ (ui: ui, uy)
終声パッチムの音価(7):
앙 (ang); 안 (an); 암 (am); 알 (ar); 악 앜 앆 (ag)
앋 앝 앗 았 앚 앛 앟 (ad); 압 앞 (ab)
2023年2月24日金曜日
大奥
2023年2月23日木曜日
wolframscript
#!/usr/local/bin/wolframscript
(* ::Package:: *)
n=ToExpression[$ScriptCommandLine[[2]]]
Print[RandomInteger[{1,6},n^2]]