2026年1月30日金曜日

政治の再編(2)

政治の再編(1)からの続き


図:これは日本の場合の四類型なのか?(ChatGPTによる)


各局の党首討論会をみていると,まともな日本語で論理を語っているのは日本共産党の田村智子だけだった。政見放送をみても同様。斉藤さんが自公連立を離脱したときは,拍手喝采してエールをおくったけれど,中道改革連合を立ち上げると,あっという間に高市政権は敵でないとかいいだした。選挙後の自公連立復帰や,立憲パートを含む大連立までチラチラ見え隠れする始末だ。

そうこうしていると,選挙ドットコムと日本経済新聞は,自民大勝を予測し始めている。我が高市の地元奈良2区には,高市と共産党候補者しか出馬していない。馬淵澄夫のやる気のなさもここに極まる。結局,希望の党騒動で2020年に誕生した立憲民主党が,6年かかって解体されたということで,今回の物語は終るのかもしれない。

A(ChatGPT+Claude+Gemini+koshix):

政治はどのように「感情・制度・物語」で再編されるのか(第2回)
—四層×四役モデルを日本政治に写像する

次の問いは,日本にこの枠組みを写像したとき何が見えるかである。日本ではどの役割が強まり,どれが抑制されるのか。自民・維新・国民民主・参政は,それぞれどの役割を担っているのか。それらが結合したとき,どのような政治的出力が生じるのかである。ここでは,この四層×四役モデルを日本政治に適用し,各勢力の配置と緊張関係を整理する。

1.日本政治の「重力条件」

まず,日本はアメリカと同じ条件でポピュリズムが駆動する社会ではない。日本には強い宗教的終末論があまり存在せず,人種・移民による分断軸が相対的に弱い。官僚制への依存と制度慣性が極めて強く,高齢化とリスク回避志向が社会全体を覆っている。さらに,急進的対立より合意形成を好む文化がある。

このため,「救済者」「語り部」「禁忌破り」といった感情・物語系の役割は、アメリカほどには増幅されにくい。ただし,最近はSNSエンジンによってそれも変わりつつある。一方で「再建者(実務能力)」への期待はこれまで構造的に強かった。つまり日本では,政治は原則として再建者優位で動きやすい。この前提を踏まえて、各勢力の配置を見ていこう。

2.自民党:制度運営型「再建者」を中核とする巨大装置

自民党は,日本政治における最大の「再建者エンジン」である。官僚機構との接続,予算編成能力,外交・安全保障の実務運用、産業政策・補助金配分——これらを長期にわたり担ってきた点で,自民は圧倒的な実装能力を持つ。

同時に自民党は,状況に応じて軽度の「救済者」(日本を立て直す),限定的な「禁忌破り」(既存制度改革),断片的な「語り部」(危機ナラティブ)を部分的に取り込んできた。ただし,自民党は本質的に制度維持装置であり,情動動員を前面に出すことには構造的制約がある(注:これも高市が表舞台にでることによって変化しつつあるかもしれない)。支持基盤も現実保守層・消極的選択層に近い。

3.維新:効率改革型「再建者」+軽度の「禁忌破り」

維新の最大の特徴は,「制度を経営合理性で作り替える」という語りである。行政コスト削減,規制改革,統治スピード,既得権益批判——これは典型的な「再建者」機能の純化型だ。同時に維新は,国会慣行や官僚文化,既存政党への挑発という形での「禁忌破り」を伴う。私的利益追求の裏面と表裏一体で,関西マスコミを制御しつつ支配を進めている。

一方で、「救済者(尊厳回復・価値の物語)」や「語り部(世界観ナラティブ)」はほぼ持たない。感情動員力は限定的であり、支持はエセ合理性と成果に依存する。

4.国民民主:調整型「再建者」+生活現実の橋渡し

国民民主は規模こそ小さいが,政策的には「現実実装」に強い。労働市場改革,エネルギー政策,財政現実との調整,企業・労組との接点など,制度の摩擦を低減する調整能力を持つと見せかけている。役割的には,主軸が「再建者(実務調整)」であり,副次的に限定的な「救済者(生活防衛)」に位置する。強い物語動員や禁忌破りは持たず,「現実に使える政策」を積み上げるという別の物語を紡いでいる。

5.参政党:日本では希少な「救済者・語り部・禁忌破り」複合体

参政党は,日本政治において最もアメリカ型ポピュリズムに近い構造を持つ。既存メディア・医療・教育・官僚制への不信,「真実が隠されている」という陰謀論的ストーリー,日本の本来性回復という救済フレーム,タブー破壊的言説——これは「救済者・語り部・禁忌破り」の三役が比較的強く同時に駆動していることを意味する。

救済者は、奪われた尊厳を回復させるだけでなく,誰に奪われたのかという明確な敵を設定することで,複雑な因果関係を単純な勧善懲悪に置換する。これが熱量の源泉であると同時に,制度破壊のトリガーとなる。一方で,再建者(実装能力)は弱い。政策の制度化・運用段階で摩擦が生じやすく,支持層は文化反発層・一部コア層的心理構造と親和的である。

6.四勢力の配置関係

簡潔に整理すると、自民党は再建者(圧倒的)に限定的救済を加え,維新は再建者(効率特化)に軽度禁忌破りを加える。国民民主は再建者(調整特化)に生活現実を加え,参政党は救済者・語り部・禁忌破りを持つが再建者が弱い。

日本の政治空間は,再建者エンジンが過密で,救済・物語エンジンが不足気味という歪んだ構造を持っている。参政党あるいは自民党の中心に座した高市グループ+アベ残党混合体は,この空白を埋める形で支持を拡大しているとも読める。


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