写真:国立文楽劇場初春文楽公演(2026.1.22撮影)
新春文楽公演は,1997年から28年ぶりの上演となる「新薄雪物語」を第2部で観劇する。「○○○物語」という浄瑠璃の外題はちょっと珍しいかと思って,生成AI諸氏に聞いてみたけれどどれもこれもイマイチの答えが返ってくる。やはり日本語の学習はあいかわらずまったく足りない。まあ,正解も若干含まれていて,それをちゃんと認識できない自分の学習もおぼつかない。
こういう場合は,国会図書館デジタルコレクションに頼るに限る。浄瑠璃外題角書集というのがみつかった。主要な98の浄瑠璃の外題と角書が書かれてあり,現在文楽上演されているものはほぼ含まれていそうだ。ここでは「物語」がつくのは新薄雪物語だけだ。もちろん,これ以外の浄瑠璃も沢山ある。例えばはちすけの床本集には,他に競伊勢物語と薫樹累物語があった。
さて,その新薄雪物語はいずれも初見なのでおもしろかった。清水寺の段では,若手の碩太夫はいつも安心して聞いているが隣の聖太夫も何だか上手になっていた。今日のベストは評議の段の豊竹芳穂太夫。園部兵衛屋敷の段の切の千歳太夫はどうも苦手なのだけれど,最後の陰腹を踏まえた三人笑いの笑い分けは結構みごと。人形も和生,勘十郎,玉男と人間国宝三人揃い踏みでなかなか凄かった。
三味線の竹澤團七が珍しく譜面をおいていたとか,幸崎の奥方を遣った豊松清十郎の頭が揺れていたとか,ちょっと心配なことも多い。お客さんは結構入っていました。
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