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2025年3月13日木曜日

ホモキラリティ(2)

ホモキラリティ(1)からの続き (2年半放置されていたドラフトを掘り出したよ)

そこで,わからないことを整理してみることにする。 

異性体:分子が同じ原子組成をもっていて分子式は同じだが結合様式が異なるもの
 ・ 構造異性体:結合のトポロジー=原子のつながり方が異なるもの
 ・ 立体異性体:結合のトポロジーは同じだが,立体構造が異なるもの。 
         鏡像異性体あるいは配座異性体がある。

アミノ酸のL体,D体あるいは糖質のL体,D体はどうやって定義するのか。これはちょっと調べればわかりそうである。 上記のL体,D体と光の旋光性はどのように関係しているのか。偏光した光が有機物溶液を通過する際に偏光面が回転する現象が旋光である。その典型的な例がブドウ糖(グルコース・dextrose=右旋糖)と果糖(フルクトース・levrose=左旋糖)で,旋光性は異なるがいずれもD体である。 あれ,以上で終了だった。さらにわからなくなってしまったではないか。


ここまで,全然整理になっていない・・・。


(1) 偏光した平面波が分子に入射して散乱する場合,進行方向の偏光方向が変化する。これは,立体分子が電気双極子や磁気双極子を持っていて,これが外場によって振動することで放射が起こると考えられる。鏡像異性体におけるその一般論が展開できれば良い。

(2) 空間中にランダムに鏡像異性体が分布しているときに,これに偏光した平面波が入射するとどうなるか。(1) で考えた立体分子の様々な方向から偏光平面波を入射させたときの応答とその平均が必要になるけど大丈夫かな。

(3) そのうえで,生理活性物質であるアミノ酸や糖質の分子構造と旋光性の関係が直感的に説明できるようになっていれば半分は理解できたことになる。

(4) 最後に,なぜ地球上の生命は片方の鏡像異性体だけを利用するようになったのか,ホモキラリティについての現在のさまざまな仮説を理解するというところに至ることができる。



図:わからないことを聞くものだからよけいわからない絵がでてきてしまって
何がなんだかという説明図( ChatGPT o3-mini-high に頼んだのが間違い)


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