谷川俊太郎からの続き
昔から,20億光年というのは詩の都合で適当に 設定されたそれらしい大きな数字だと思っていたが,そうではなかった。「20億光年の孤独」が出版された1952年当時の最新の科学知識に基づいている。まだビッグバン理論が誕生して間もない頃だ。
「20億光年の孤独」に採録されている「運命について」にも,プラットフォームに並んでいる天使たちが〈たった五十年と五億平方粁さ〉というところがある。たしかに地球の表面積は,4×3.14×(6556 km )^2 = 5.075億 km² である。
Q(koshix):谷川俊太郎の「20億光年の孤独」は,この詩集が書かれた1952年当時,観測された最も遠方の星雲が20億光年のかなたにあったことから,宇宙の大きさを象徴する単位としてタイトルに使われました。このことや,現在の宇宙の年齢が138億年であることを踏まえて,膨張宇宙の大きさがこれに対応するX億光年になったとして,それを象徴するタイトルでかつ,この事実を説明しながら,谷川俊太郎の表現を尊重した内容の詩を書いてください。Q(koshix):谷川俊太郎の「20億光年の孤独」はより簡潔で諧謔的で象徴的でエレガントでした。そんなふうに改善できますか?A(ChatGPT-4o):宇宙がふくらむたび、孤独は遠ざかる。星々は語らず、闇だけが歌う。138億光年の向こうに、誰かが笑っている気がした。それも、ただの錯覚。光も、言葉も、追いつけない速さで世界は拡がっていく。それでも、ここにいる私を、私だけが知っている。
図:「20億光年の孤独」だけで得られたイメージ(DALL-E3より)
P. S. NASAのサイト[3]によれば,1955年で宇宙の年齢は60億年,サイズは40億光年とされていたらしい。まあまあそんなものか。
[1]“宇宙の果て”が137億光年でない理由― 宇宙は 400 億光年先まで見えている ―(石坂千春 2010)宇宙は400億光年先まで見えている!?~赤方偏移と距離の関係~(数値改訂)(石坂千春 2014)
[2]観測可能な宇宙(CMBR球体の最大直径=780億光年が答えらしい,Wikipedia)
[4]Welcome to Ned Wright's Cosmology Tutorial(これだと470億光年,Ned Wright)
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