2023年12月20日水曜日

脳オルガノイド計算

数日前,インディアナ大学のチームが,ヒト脳幹細胞から作成した脳オルガノイドをコンピュータ・チップに取り付けてAIツールに接続したシステム(Brainoware)で,初歩的な音声認識を含む,情報処理・学習・記憶ができることを実証したとのニュースが流れた。

ちょうど,しばらく前のNHKのフロンティア第2回「AI 究極の知能への挑戦」でも,脳を利用した計算チップの話が取り上げられていた。東大の池内与志穂准教授のグループが16点のプローブ上においた脳オルガノイドを2つ接続して,反応を観察する様子や,オーストラリアのBrett Kaganのグループの実験室の詳細な映像を見ることができた。

Kaganは,1970年代の最初期のコンピュータゲーム(アーケードゲーム)であるPON(ピンポンゲーム)をこの脳オルガノイドシステムにやらせていて,学習効率の高さを強調していた。すごくないか。


写真:脳オルガノイドチップ(左 F. Guo et. al. から,右 B. Kagan et. al. から引用)

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