2023年12月14日木曜日

フェイスブックで,芳賀さんが息子のりんちゃんから受けた質問について書いていた。

人生でどのくらい,文字の「」を書かないといけないか」という趣旨のものだ。なぜその質問がでてきたのかはよくわからない。なぜ「棒」なのかな。書くのが面倒だからなのかな。そういう話ではないのかな。犬も歩けば棒にあたったのかな。

準備のための一般論
 モノゴコロついてから惚けるまで,およそ75年≒900ヶ月≒3900週≒2万7千日≒66万時間≒3900万分≒24億秒あるとする。このとき,人生におけるある事象の頻度と総数はおよそ次のように対応する。
 10年に 1回 〜 10回
   3年に 1回 〜 30回
   1年に 1回 〜 100回
  年に 4回 〜 300回
  月に 1回 〜 1000回
  週に 1回 〜 4000回
   3日に 1回 〜 1万回
   1日に 1回 〜 3万回
   1日に 3回 〜 10万回
名前との比較
 一生の間に自分の名前はどのくらい書くだろうか。宅配のサインも含めて週に1回よりは多いような気がするので,多分1万回のオーダーになる。「棒」はこれよりは2桁以上少ないのではないか。100回ほどか

ブログの計量
 自分のブログであるOn a Thread of the Webの5年分のデータを全文検索してみると,「棒」は16回ヒットした。つまり,最近は年平均に3回ということになる。75年をかけると,生涯では 200回 程度書くことになるのではないか。

生成AIの考え
Q(私):日本人が一日に書く漢字の数は400字程度です。一生には,1000万字程度の漢字を書くことになるでしょう。このうち,「棒」という漢字を書く回数は何回程度だと推定されますか?
A(Claude):
はい、ご指摘の通り、日本人が一生のうちに書く漢字はおよそ1000万字とされています。このうち、「棒」という漢字が何回含まれるかを推定するため、次のように考えます。日本語の漢字使用頻度データによると、「棒」の出現頻度は0.0026%,1000万字の0.0026%は2600字。したがって、一生のうちに書く漢字1000万字のなかで、「棒」という漢字が含まれる頻度はおよそ2600回と推定されます。
なお,Copilotが4690回,Perplexityが4800回,Bardは200万回,ChatGPTは10億回と答えた。(注)上記の仮定である1日に400字というのは,手書きだけではなくて,SNSなどでのスマホやPCにおけるデジタル入力も含めたつもりだけれど,どうだろうか。

漢字出現頻度
 ClaudeやPerplexityは,漢字の出現頻度という量を持ち出してきた。Perplexityでは,0.0048%とされた。そんなデータがあるのかと検索してみた。令和1年に文化庁の漢字出現度数調査というレポートがある。出現確率ではなく,出現順位が与えられている。棒は1200位あたりで,結構高頻度で出現する文字だった。もう少し調べてみると,mwSoft Blog[1]というサイトが見つかった。2012年6月Wikipediaデータにおける出現漢字をまとめたものだ。このデータを拝借すると,「棒」は1375位で38,285回/528,530,037回(上位3000字の総計)=0.00724%=724回という結果が得られた。

結論
 平均的な人が「書く」漢字の「棒」は,100回〜1000回程度じゃないでしょうか。

参考(学校で棒が出てくる場面)
 棒読み。棒暗記。棒立ち。棒グラフ。棒磁石。乳棒。制御棒。溶接棒。指揮棒。鉄棒。棒高跳び。段違い平行棒。棒球(だま)。綿棒。編み棒。棒針。相棒。泥棒。片棒。棒ダラ。アメン棒。お先棒。棒切れ。火かき棒。金棒。警棒。用心棒。こん棒。ゲバ棒。点棒。

P. S. このページだけで12年分くらいの「棒」を書いてしまった。


写真:画像生成AIがイメージしている「棒」(Diffusion Beeより引用)


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