テレビで紹介されていたのは,スライムハンドという錯覚だ。実験者と被験者がテーブルに向かいあって座っている。被験者は右手をテーブルに載せ,鏡を挟んで左手の位置にはスライムだけが置かれている。被験者は鏡を左からのぞき込み,右手の位置に映ったスライムだけを見ている。
実験者が被験者の左手と右手側のスライムを同時に触ったり放したりする。やがて,左手の甲の皮膚をつまみながら,スライムをつまんで引き伸ばすというものだ。動画を見ていただいたほうが話が早い。このとき,被験者は自分の手の甲の皮膚が伸びていくような錯覚を感じる。
NHKの番組では実演までやっていた。研究室のホームページにはこのほかにも楽しそうな錯覚実験がたくさんのっていた。昨年にはあちこちのメディアで取り上げられていたらしい。
写真:スライムハンドの実験の様子(小鷹研YouTubeから引用)
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