図:丸森寿夫の集団運動の統一理論(Nano Banana 2 による)
ふと,丸森寿夫先生のことが思い浮かんだ。面識はないが,1980年ごろの阪大の春の物理学会で,有馬朗人先生と丸森寿夫先生の二大巨頭が並んで講演していたイメージがある。殻模型や電弱相互作用まわりのテーマでは,有馬研と森田研は近しい部分があったが,丸森研の高度な集団運動の理論はちょっと理解の及ばないところにあった。森永晴彦先生も似たような感想を述べている。
岩波講座の現代物理学の基礎 10 原子核論(1973) は,高木修二,丸森寿夫編集である。当時,阪大基礎工の数理教室にいた高木修二先生が大部分を執筆し,集団運動を丸森さん,核反応の部分は九大の河合光路先生が執筆していた。
その20年後の岩波講座現代物理学 9 原子核の理論(1993)では,丸森さんの弟子の松柳研一先生が,第Ⅰ部:原子核の構造,坂田文彦先生が,第Ⅱ部:集団運動,東大教養の市村宗武先生が,第Ⅲ部:原子核反応という構成で,丸森的カラーが強いものとなっていた。それからもう20年以上立っている。
丸森さんについての記事が少なかったので,ChatGPTやGeminiに聞いたところ,やや不正確な回答しかかえってこない。むしろ,ClaudeとGrok がより正しい答えを返してくれた。一世を風靡していた有馬さんのIBM(相互作用するボソン模型)も今やどこいったのでしょうということになっている(と思いきや,ChatGPTに尋ねると最近のもう少し正確な情報を教えてくれる)。月日が流れるのは早い。
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