今回の虚構新聞の記事はなかなか力が入っていた。まあいつもすごいのだけれど。
「倍速行動で人生240年に」というものだ。日常生活の速度を上げたり効率化したりすることで、相対的長寿を目指す「倍速人生」について,厚生労働省は26日(注:5月26日のこと),専門家による検討委員会の初会合を開いたというもので,次のような案が検討されている。
法改正と整備の項目では,(1) 交通機関の速度制限撤廃,(2) 時速10km以下の徒歩禁止,(3) 2倍速以上の番組放送を義務付け,(4) 業務速度2倍→標準労働時間を4時間に。
人間の処理速度向上の項目では,(1) 漢字・カナ文字廃止→ローマ字分かち書きに,(2) 速読義務化,(3) 16進数の採用,(4) 「三・二・一・二制」(12歳で大学卒業),(5) 成人年齢18歳から9歳に引き下げ。
漢字の廃止は,過去の資料が読めなくなるので無理ではないかと思った。しかし,MR グラスが普及すればリアルタイムでの翻訳は可能だし,おまけで日本語以外の全ての言語のドキュメントをそのまま読むこともできる。
交通機関や徒歩の速度についても,電動車椅子・電動三輪車・電動二輪車・電気自動車がすべてインテリジェント化されれば,速度制限不要でおおむね衝突回避できるかもしれない。
2倍速の番組報道については,ビデオ録画した番組視聴やインターネット経由で時間遅延のあるニュース視聴に抵抗がなくなり,CMスキップがあたりまえの世界になったので,最初から倍速視聴を可能とする放送の実現はそれほど難しくない。いや,YouTubeでは,教育コンテンツや映画を倍速あるいはスキップしながら視聴するのが既に当たり前になっている。自分の場合はせいぜい1.5倍速だけれど,訓練次第では3倍速が可能な若者もでてくるかな。
成人年齢の引き下げのためには性成熟の加速化ホルモンの投与も必要になる。そうすると,日本人の寿命は短くなるものの,高齢化+人口減少問題は解決するかもしれない。ウルトラQの1/8計画で,資源問題の解決を夢見た人が時間問題を考えるとこうなる。
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