三十八柱神社からの続き
傍示浚で登場した天理市南六条町の三十八神社の御旅所(おたびしょ)が,傍示浚と三十八神社の中間地点にある。神様が宿る依代のような大きな木があるが注連縄は張られていない。Wikipediaの説明によれば祭礼の神輿の休憩地点ということなのだけれど。このマイナーな御旅所がgoogle検索によってあがってくるのは,自分の検索履歴が影響しているのだろうか。
芥川龍之介が「蜘蛛の糸」を発表して百年。高二の秋の文化祭,クラスの仮装行列のテーマが 蜘蛛の糸だった。お釈迦様の極楽タワーの竹を近所から切り出し,地獄の焔と煙の絵を描いた。犍陀多に続いて蜘蛛の糸(登山部の赤いザイル)に群がる地獄の亡者だったころ。
「 10月1日では遅すぎる」は,イギリスの天文学者のフォレッド・ホイル(1915-2001)の1966年のSF小説。SFマガジンの1968年2月号から5月号まで4回にわたって連載されていた。SFマガジンの定期購読を始めたのはその年の秋からだったので,リアルタイムでは読めなかった。その後,SFマガジンのバックナンバーを収集したときにも読まなかった。ただ,タイトルはとても気になっていたので,ハヤカワSF文庫で読むことになった。
フレッド・ホイルは,ビッグバンを否定する定常宇宙論を主張したことで有名だ。また,SF作家としても「暗黒星雲」はじめいくつかのよく知られた著作がある。一方,ケンブリッジ大学の天文学研究所に所属し,元素合成の研究でノーベル賞をもらっていてもおかしくない業績があるので,決して変な科学者ということではない。
マイベストSFのひとつ,小松左京の「物体O」にもフレッド・ホイルは登場していた。このフレーズは長らく自分の印象に刻み込まれていた。伏見康治をもじった阪大理学部核物理の三伏教授が京大理学部地球物理の大隅教授に話している。
「この状態下では,いくらやってもやりすぎるということはないよ。むしろ立ちおくれているんだ。とにかく大車輪で情報を流さなくちゃならん。—フレッド・ホイルの"暗黒星雲"を読んだかい?」
「宇宙生成論か?」
「ちがうよ,小説さ。あの中で,非常事態に際しては,最も多くの情報をにぎるものが,権力を握るというアイデアがあるんだ」
「それがどうした?」
「鼻持ちならん学者のエリート意識だと言うのさ。政府相手の駆け引きだけで,政治の迷妄を逃れうるなんて甘すぎる考えだ。—もっと大衆を信頼すべきだよ。僕は出来るだけ多くの大衆に,できるだけ正確な情報を大量に流すつもりだ。とにかく勤労大衆の協力なくしては何もできないんだからね」
(小松左京:ハヤカワSFシリーズ3088「日本売ります」の「物体O」から引用)
同志社大学の京田辺キャンパスを訪れるのは初めて。近鉄京都線の興戸駅から歩くのだが,行きは道を間違えたため北から大きく回って正門に至った。台風12号が接近していたので雨になったらどうしようと心配していたけれど,秋晴れの遠足日和だった。
京田辺キャンパスは79万㎡なので大阪教育大学の柏原キャンパス67万㎡の1.2倍程度だけれど,建物や芝生などの配置のせいで広々と感じられる。まだ授業が始まっていないので学生さんはまばらだった。図書館のオープンスペースなども利用禁止になっていたが,秋学期からは対面授業も再開されるようだ。
大阪教育大学ではmoodleの利用支援員をしているのだけれど,同志社大学のe-classは勝手が違うので今日は立場が逆転して利用支援をしてもらうために情報メディアセンターを訪問したのだった。ていねいに教えていただいたので30分でほぼ問題は解決した。moodleとe-class一長一短である。
先日,石上神宮の北西端の結界に対応する三十八神社(みそやじんじゃ)の傍示浚の標を見つけたところだった。今日の散歩は三十八柱神社(みそやはしらじんじゃ)だった。
調べてみると奈良県を中心として各所に三十八の名前がつく神社があった。三十八神社,三十八柱神社,三十八社神社,三十八所神社など。県内分をリストアップすると次のようなことで,半分は天理市にある。
三十八神社(みそやじんじゃ)小波秀雄さんがgoogle mapと国土地理院地図の相互変換アプリを作っていた。 そこで,地図へのアクセス方法を調べてみた。
国土地理院地図のURLは次のようになっている。https://maps.gsi.go.jp/vector/#17/34.55095/135.650077/&ls=lvlabel&disp=1&d=l
ここで,#nは縮尺であり,その次に緯度と経度,さらにオプションがつく。
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Wikipediaによれば,彼岸は日本の雑節の1つで春分・秋分の日を中日とする七日間ということである。今年2020年の秋分の日は秋の四連休の最終日である9月22日火曜日なので,9月19日が彼岸の入りになる。中日は先祖に感謝し,残りの6日で六波羅蜜を修めなければならないのでたいへんだ。ほぼ67年間生きてきたので134セットとりこぼしつづけている。
1. "The Blast" by Stuart Cloete (from Colliers, April 1947)2. "Coventry" by Robert A. Heinlein (from Astounding, July 1940)3. "The Other World" by Murray Leinster (from Startling Stories, November 1949)4. "Barrier" by Anthony Boucher (from Astounding, September 1942)5. "Surface Tension" by James Blish (from Galaxy, August 1952)6. "Maturity" by Theodore Sturgeon (from Astounding, February
久しぶりにhttps://mathtod.online/web/getting-startedやhttps://mstdn.jp/web/getting-startedにアクセスしていたら,マストドンが終了するとの記事に遭遇した。
2017年4月の日本におけるマストドンブームはごく一部だけに留まっていた。それは久しぶりに胸熱な動向だったのだが,数週間で熱は冷めていった。このとき一番大きかったのが数式を自由に投稿できるMathtodonの開設だった。本家のマストドン(mstdn.jp)へのアクセスはモーティベーションが続かなかったのですぐに減衰したけれど,Mathtodonの方は興味深い話題が散発的に投稿されていたのでそれなりにアクセスしてきた。
最近はほとんどごぶさただったけれど。そのご本家のマストドン(mstdn.jp)が,2020年の5〜6月に終了というニュースだった。結局米国のsujitechが引き取ったようだ。東大にかかわるSUJI YANがCEOでイリノイ州のChampainに本社があるなかなか不思議な会社だ。
[1]マストドン「mstdn.jp」6月30日に終了(2020.5.25)今日の散歩は,鷺がよく目についた。なぜかあちこちの田池や社叢に群がっている。そんな叢の一つを抜けると黄色い蝶がたよりなく舞っていた。「秋の蝶」という季語があったのではないかと思って調べると,蝶(春),夏の蝶(夏),秋の蝶(秋),冬の蝶(冬)と全てそろっていた。
実際の情景は「草にある午前のしめり秋の蝶(鷲谷七菜子)」にやや近いのだけれど,心象風景は「我が影の伸びゆく先の秋の蝶(星野椿)」かもしれない。
朝の散歩でときどき思いがけないものを発見する。昨日は 傍示浚(ぼうじさらえ)だ。北西ルートで郡山インターの南側を回っていると,石上神宮の傍示浚神事の標識があった。氏子区域の境界を示す杙(くい)が8ヶ所あって,毎年10月1日に神事が行われるもので,添付写真の説明文に詳しい。奈良女子大学の宮路淳子さんの論文から8ヶ所について記されている部分を引用する。散歩コース内には他に何ヶ所かある。
神事の概要については、白井伊佐牟氏の著書に詳しいので、以下抜粋する 16)。「当日午前九時神職二名が北郷・南郷(布留川の北が北郷・南が南郷)にわかれ、北郷は 1 石上町・石上市神社、2 富堂町・岩上神社、3 田井庄町・八剱神社、4 南六条町北方・三 十八神社の四か所、南郷は 5 内馬場町・春日神社、6 川原城町・神明神社、7 備前町南端・ 備前橋南詰道路脇、8 田町・厳島神社の四か所の計八ケ所で祭典が行なわれ、榜示榊は 1・ 2・3・4・5・8 は各神社本殿前の盛砂に刺すが、8 は後刻北西方の境界地へ刺し、1 も以 前は北方の櫟本町との境界に立てていた。6 は一の鳥居跡地(布留街道と上街道の交差点 の東)へ、7 は祭典場所と同じところへ立てる。
ワードクラウド(1)からの続き
時事通信の首相動静は,2020年に加えて,2019年,2018年,2017年の3年分がアーカイブされていた。これを使って首相動静のワードクラウドを求めたところ,午前○時などで埋まってしまった。そこで,次の4つのパターンをエディタ(JEdit)の正規表現検索で除去した。
{午.*?時,同.*時,□.*?分,同.*?分}を除いた。ただし,□は全角空白のことである。その結果は以下のとおりである。秋葉剛男は外務事務次官,警察官僚の北村滋は2019年9月までは内閣情報官。なお,2020年の西村明宏と岡田直樹(金沢市出身)は内閣官房副長官なのか。
物理教育学会誌第68巻第3号(2020)の談話室で,渡會兼也君が「授業評価の記述文を簡単に分析する方法」という記事を書いていた。USER LOCAL AIテキストマイニングのページを使うというものだったので,簡単に試してみることができた。匿名で1万字,ユーザー登録すると20万字までのテキストを無料で分析することができる。さっそく,2020年の1月から8月の首相動静を分析してみた。ただし,次のワードはあらかじめ除去した。{私邸,公邸,官邸,富ケ谷,同所,現在,着,発,来客,午_○時○分}などなど。その結果は次のとおり。
なんやかやいいながら,つけっぱなしにしておくと情報がだらだらと流れてきて,ときどき意識を集中させると,飛び込んでくるというのが,これまでのラジオやテレビのニュース・報道系バラエティの作法だったかもしれない。ところが,いわゆる「芸人」によって言論が支配される段階になると,ちょっとテレビが垂れ流す嘘情報を話半分にきくことも限界に近づいてきた。
最近その間隙をうめるのがインターネット(youtube系)の対話番組である。菅野完(4850人),のりこえネット(7690人),DARTHREIDER(1.8万人),一月万冊(5.9万人)。ゲストとの対話がベースになっているものは,ちょっとキャスターとの馴れ合いが気になるけれど,1時間や2時間はすぐに聞いてしまう。まあ,2005年ころから続くポッドキャストの後継者ということなのだろう。